マイキー・キャンベル
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米国南カリフォルニア地方裁判所は7月5日に審理を予定しており、その日にジャニス・サンマルティーノ判事はAppleの訴訟を継続するか却下するかの審議を開始すると、FOSS Patentsのフロリアン・ミューラーが報じている。
クパチーノを拠点とするこのコンピューター大手は、2月に初めて確認救済と差止命令を申し立て、ワイヤレスFRAND特許をめぐるモトローラのドイツにおけるiPhone 4Sの差止命令を取り消すことを目指していた。
モトローラは、Appleに対する訴訟において、iPhone 4SのようなクアルコムのMDM6610ベースバンドチップを搭載した特定の製品が、モバイル機器がUMTSおよびGPRSネットワークに接続する方法に関する特許を侵害していると主張している。この主張は、モトローラが所有し、ライセンス供与を受けている欧州特許1010336号と、それに相当する米国特許6,359,898号を対象としている。
Appleは、Qualcommが自社と顧客のためにMotorolaから技術のライセンスを取得しているため、第三者受益者であると主張している。しかし、MotorolaがQualcommのライセンスの一部をキャンセルし、代わりにiPadメーカーにライセンス料を支払うよう要求することで、事実上ライセンス供与先を変更しようとしたため、状況は複雑化している。
モトローラは3月、連邦法および米国とドイツの裁判所間の管轄権に関する懸念の対象となっている主張を同社が適切に述べなかったとして訴訟の却下を申し立てたが、その後、アップルは当初の訴訟提起以来、訴えの範囲を狭めてきた。
モトローラは、アップルが4月初旬に訴状を修正し、「2012年4月19日までに第一修正訴状に対する回答、異議申し立て、またはその他の対応を行う」と約束したことを受け、最終的に却下申立を取り下げた。同社は異議申し立てを却下し、2度目の却下申立を提出したが、クアルコムとの特許ライセンス契約に関する機密を守るため、この申立書は非公開となっているため、この申立書から得られる情報は得られていない。
ミューラー氏は、モトローラの却下申立てに関して、申立て全体が非公開となっているため、訴訟の続行が認められるかどうかを知ること以外、何も知ることは難しいかもしれないと指摘している。今後の審理と関連報告書も同様に非公開扱いとなる可能性がある。
Appleは5月17日までに回答し、Motorolaはその翌週に返答できる予定だ。