マルコム・オーウェン
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Windows プログラムを macOS や他のオペレーティング システムで実行できるようにするツールである Wine の開発チームが、オープンソース ソフトウェアのバージョン 2.0 をリリースしました。このバージョンでは、6,600 の変更の一部として macOS の 64 ビット サポートが組み込まれています。
このマイルストーンリリースでは、macOS上でWindows向けに作成された64ビットプログラムを初めて処理できるようになり、これまでの32ビットソフトウェアのサポートも完了しました。リリースノートには、macOSグラフィックドライバが高解像度レンダリングモードをサポートし、Retinaディスプレイでの外観が改善されたことが記載されています。これは、ドライバの「RetinaMode」フラグを変更することで有効化できます。
バージョン 2.0 には、Microsoft Office 2013 を筆頭に、「多くの新しいアプリケーションとゲーム」のサポートが含まれています。DirectWrite、Direct3D 10 および 11、DirectDraw、およびその他のフレームワークに関する複数の変更により、拡張サポートが可能になったほか、ネットワーク、国際化、組み込みツールに対するその他の変更も記載されています。
HIDデバイスのサポートを可能にするため、プラットフォーム固有のバスドライバとHIDミニドライバを使用するWindowsモデルに倣い、新しいドライバアーキテクチャが導入されました。この新しいアーキテクチャの組み込みは、将来のリリースでソフトウェアにおける「HIDデバイスのサポートの統合」に活用される予定であり、USBデバイスのサポートにも活用される可能性があります。
Wine 2.0はバージョン1.0のリリースから9年後に登場し、チームはマイルストーンリリースの間に不定期にバージョンアップデートを公開してきました。Wineチームはまた、これが「新しい時間ベースの年間リリーススケジュール」の第一弾となると主張しており、これはパブリックリリースの定期性を高めることを目的としています。
新しいリリーススケジュールに伴い、開発中の一部の機能は「期限内に完了できなかった」ため、次の開発サイクルに延期されたとチームは述べています。これには、Direct3Dコマンドストリーム、メッセージモードパイプ、そして完全なHIDサポートに関する作業が含まれます。
最新リリースのソースコードと、macOSおよびその他のオペレーティングシステム用のバイナリパッケージは、現在ダウンロード可能です。Wineの使用にご興味のある方は、Codeweaversの有料ソフトウェアであるCrossOverの使用もご検討ください。CrossOverはWine 2.0を使用しながらプロセスを簡素化します。