アップル、拡張音声サービス特許侵害で提訴される

アップル、拡張音声サービス特許侵害で提訴される

マイク・ピーターソンのプロフィール写真マイク・ピーターソン

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クレジット: Apple

非営利法人VoiceAge EVS, LLCは、AppleのiPhoneがオーディオ関連のコーデックを侵害していると主張して、Appleを相手取って訴訟を起こした。

VoiceAgeは訴状の中で、AppleがEVSコーデックをサポートするデバイスによって自社の知的財産(IP)を「直接侵害」しており、現在も侵害し続けていると主張している。これにはiPhone 8や最新のiPhone 11シリーズなどの製品が含まれる。

VoiceAge EVSは、別会社であるVoiceAge Corporationが開発した音声符号化特許の権利を保有する企業であり、これにはEnhanced Voice Services(EVS)に関連する知的財産も含まれます。EVSは、少数の企業によって開発された音声符号化規格であり、Voice over LTE(VoLTE)通話向けに開発されています。通信事業者の間では、EVSコーデックの使用は「HD Voice」、「Enhanced HD Voice」、「Ultra HD Voice」といった名称で公に識別されることがよくあります。

VoiceAgeは、Appleが顧客にこの技術の使用を奨励し促進することで、具体的には「AppleのEVS製品を購入した顧客に、そのようなデバイスには音声通話機能があることを案内し、それらのデバイス内にそのことを示すさまざまなインジケーターを提供する」ことで、間接的に同社の知的財産権を侵害していると付け加えている。

EVSは他のコーデックと比較して、より広い周波数範囲、高い圧縮率、その他の機能を提供します。世界中のほとんどの主要通信事業者とデバイスメーカーでサポートされています。

2018年、VoiceAgeはEVS関連のオーディオコーデック特許の一部をFortress Investment Groupにライセンス供与し、Fortress Investment Groupは同様の名称のVoiceAge EVSを開発しました。その後、VoiceAge EVSはHMD、TPL、Lenovoなどのメーカーに対して特許訴訟を起こしています。

非実践団体は陪審裁判を求め、さらに「妥当なロイヤルティ以上」の損害賠償、弁護士費用、経費を求めている。