フォックスコン買収を阻む巨額債務は単なる「最悪の」リスク

フォックスコン買収を阻む巨額債務は単なる「最悪の」リスク

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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アップルの主要製造パートナーであるフォックスコンがシャープの買収計画を延期することになった原因は、最悪の事態のリスクを検討したことにあると月曜日の報道で明らかになった。

さらに、ロイター通信が入手した情報筋によると、この調査は検証されていないものだった。ロイター通信は金曜日、フォックスコンとシャープが約3000億円(27億ドル)の未公表債務を理由に、交渉期限を1~2週間延期したと報じた。

情報筋によると、シャープの幹部はリストを見ておらず、フォックスコンと共有するつもりもなかったという。また、調査で提示された負債額は、実際に開示が必要な偶発債務よりもはるかに高額だったという。

シャープは月曜日の公式声明で、契約に期限はなく、「できるだけ早く」締結したいと述べた。

シャープを買収すれば、フォックスコンとアップルの関係がさらに強化され、iPhoneメーカーへのディスプレイ販売に加え、組み立てサービスも提供できるようになる。その結果、フォックスコンは価格を引き上げることができるようになるが、アップルは、その利便性と、最大のライバルであるサムスンのディスプレイ事業との差別化を図るため、価格引き上げを受け入れるかもしれない。