ジョシュ・オン
· 2分で読めます
Appleはここ数四半期、Androidベースのタブレットからシェアを取り戻しているものの、市場調査会社IDCは、AmazonやBarnes & Nobleの低価格タブレットの台頭により、12月四半期にはiPadの市場シェアが低下すると予測している。同社は、iPadの世界市場シェアは第3四半期に61.5%を維持したものの、次の四半期には60%を下回ると予測している。
IDCによると、HPは第3四半期にタブレット市場で2位に躍進し、あっという間に5%のシェアを獲得した。しかし、発売からわずか数ヶ月でHPが販売中止を決定し、在庫処分を行ったため、その地位は長く続かなかった。サムスンはタブレット市場の5.6%のシェアで3位につけた。Barnes & NobleのNook Colorは4.5%で4位、ASUSは4%で5位となった。
GoogleのAndroid OSの市場シェアは第3四半期に第2四半期の33.2%から32.4%に低下したが、IDCはKindle Fireの売上が12月四半期に同プラットフォームのシェアを40%を超える水準に押し上げると予測している。
「アマゾンとバーンズ・アンド・ノーブルはメディアタブレット市場に激震をもたらしており、彼らの成功はアップルのiPadを超えるメディアタブレットへの需要があることを証明している」とIDCのモバイル接続デバイス担当リサーチディレクター、トム・マイネリ氏は語った。
多くのアナリストは、Kindle FireがAppleのタブレット市場の成長に影響を及ぼすとの見方から、iPadの予測を修正し始めている。Canaccord Genuityは最近、Fireの好調な発売を受けて、iPadの販売台数予測を100万台引き下げた。Amazonは木曜日、数週間にわたり同社のベストセラー製品となっているiPadが数百万台販売されたと発表した。
しかし、マイネリ氏は、Appleが今四半期に過去最高の業績を達成すると確信している。同氏によると、Appleは2012年にiPadでエンタープライズ市場と教育市場においても業績を伸ばしていくだろうという。
IDCのアナリスト、ジェニファー・ソン氏は、タブレット専用アプリ、iPadの将来バージョン、アジアでの小売店のプレゼンスの拡大などでアップルが先行していることが同社の「世界的リーダーシップ」の維持に役立っていると評価したが、近い将来Androidが競合に追いつくと予測した。
「世界的な経済不安がある環境下で、Android OSのユーザー体験が向上し、競合他社の価格が下がれば、Androidは市場シェアを拡大するはずだ」と彼女は語った。