AppleとIBMの企業向け提携は8ヶ月にわたる幅広い協議の成果

AppleとIBMの企業向け提携は8ヶ月にわたる幅広い協議の成果

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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今年初めに発表されたアップルと103年の歴史を持つテクノロジーの巨人IBMとの画期的な企業提携は、アップルのCEOティム・クック氏とIBMのCEOジニー・ロメッティ氏が話し合った最初のコラボレーションではなかったことが新たな報道で明らかになった。

どのような代替提携が検討されていたのかは不明だが、フォーブス誌が最近掲載したロメッティ氏のプロフィール記事から、7月の発表に至るまでの経緯が少し明らかになった。両社は、この取引が公表されるまで約8ヶ月間、複数の部門や事業分野からの意見を聞きながら交渉を続けていた。

「我々は数多くの会議を行ったが、その会議の良かった点は、我々のエンジニアリングチーム、彼らのエンジニアリングチーム、我々の業界リーダー、彼らのマーケティングや開発者など、幅広い人々が参加し、様々なアプリについて我々がどう考えているかを一緒に考えてくれたことだ」とIBMのグローバルビジネスエグゼクティブ、ブリジット・ヴァン・クラリンゲン氏は語った。

ロメッティ氏は、世界170カ国に約43万1000人の従業員を擁し、機敏なライバル企業からの数々の競争上の脅威に直面しているIBMの改革において、アップルとの提携が重要な役割を果たすと予測している。

「ほとんどのモバイルデバイスの60%はメールに使われています」とロメッティ氏は同誌に語った。「だからこそ、Appleとの提携を決めた時、私たちは仕事のあり方を根本から変えることができると言いました。これらのデバイスは、はるかに多くのことができるのです。」

ヴァン・クラリンゲン氏によると、IBMとAppleはすでに「複数の大手顧客」とiOSアプリの共同開発に取り組んでいるという。これらの顧客は名前こそ伏せられているものの、世界の大企業を代表する企業である可能性が高い。フォーブス誌によると、IBMは世界の銀行の90%、航空会社の80%にルーツを持ち、何らかの形で企業データの約70%に関わっていると考えられている。