フォックスコンはマイク・デイジー氏や「This American Life」を虚偽の主張で訴えない

フォックスコンはマイク・デイジー氏や「This American Life」を虚偽の主張で訴えない

スラッシュ・レーンのプロフィール写真スラッシュレーン

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アップルの製造パートナーであるフォックスコンは、中国工場の労働条件に関する虚偽の主張をしたラジオ番組「ディス・アメリカン・ライフ」や出演者のマイク・デイジーに対し、法的措置を取る予定はないと述べた。

ロイター通信によると、フォックスコン・テクノロジー・グループの幹部は、過酷な労働環境を訴えるデイジー氏と「This American Life」を訴訟に持ち込む予定はないと示唆した。同社広報担当のサイモン・シン氏は、「二度とこのようなことが起きないことを願っている」と述べた。

「当社の企業イメージは完全に台無しになりました」と彼は述べた。「重要なのは、このプログラムを引用したメディアは、確認なしに報道すべきではなかったということです。」

「This American Life」は先週末、デイジー氏の主張が事実無根であることを知り、正式に番組を撤回した。番組は今年初めにデイジー氏のワンマンパフォーマンス「スティーブ・ジョブズの苦悩と歓喜」の抜粋を放送しており、同番組史上最多ダウンロードを記録したポッドキャストとなっている。

「This American Life」の司会者アイラ・グラス氏は、デイジー氏が彼とプロデューサーのブライアン・リード氏に嘘をついたと説明した。しかし、グラス氏はデイジー氏の欺瞞は「この番組を放送すべきではなかったという事実を正当化するものではない。結局のところ、これは私たちのミスだった」と述べた。

デイジー氏はモノローグの中で、iPhoneの組み立てラインで作業員のグループと個人的に会ったと主張したが、その出来事はデイジー氏が実際に訪れた場所から約1,000マイル離れた場所で起きた。また、フォックスコンの未成年労働者や、iPadの製造中に手を負傷した男性にも会ったと述べているが、どちらの主張も通訳によって否定された。

デイジー氏は、自身の番組は中国訪問中に起きた出来事を「ジャーナリズム」的に、事実に基づいて伝えるものではなく、「演劇的な」試みであると主張した。

「ディス・アメリカン・ライフ」の公演取り下げを受け、デイジーはモノローグを修正し、「支持できない」と発言した部分を削除した。日曜日に初演された新作では、プロローグが追加され、一部のフィクション要素は削除された。