ジョン・スカリー氏は、新興スマートフォン市場向けにはアップルが安価なiPhoneを必要としていると語る

ジョン・スカリー氏は、新興スマートフォン市場向けにはアップルが安価なiPhoneを必要としていると語る

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元アップルCEOジョン・スカリー。

アップル元CEOのジョン・スカリー氏は火曜日遅く、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、先進地域ではスマートフォンが飽和状態にあるため、同社が成長を望むなら新興市場に合わせたiPhoneのバリエーションの開発に注力する必要があると語った。

スカリー氏はシンガポールからブルームバーグテレビのインタビューに応じ、スマートフォンがますます低価格で販売される「全く異なる世界」にアップルは適応する必要があると語った。

「スマートフォンの価格が500ドルから、企業によっては100ドルまで下がるにつれ、サプライチェーンと、これらの製品をどのように製造し、利益を上げられるかを大幅に再考する必要がある」とスカリー氏は語った。

元アップルCEOの発言は、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社がiPhone部品サプライヤーへの発注を削減したとの報道が飛び交う中で行われた。しかし、市場アナリストの間では、この削減の規模や意味合いについてはまだ意見が一致していない。また、アップルが年内に低価格のiPhoneモデルを発売する準備を進めているという噂も流れている。

スカリー氏はまた、ライバルメーカーの端末がイノベーションの面でアップルに追いつきつつあると示唆した。iPhoneとサムスンのような競合企業の機種との差は縮まり、ほぼ互角になっていると指摘した。

「サムスンは非常に優れた競争相手です」とスカリー氏は述べた。「サムスンギャラクシーとiPhone 5の差は、以前ほど大きくありません。」

調査会社ガートナーは11月、2012年第3四半期における世界のモバイル機器販売におけるAppleのシェアが5.5%に上昇したと発表した。iPhoneメーカーのAppleは全体では3位につけたものの、世界トップ2メーカーであるSamsungとNokia(それぞれ22.9%と19.2%のシェア)には大きく後れを取っている。しかし、スマートフォン販売に関しては、AppleとSamsungが合計46.5%のシェアで世界をリードしている。

スカリー氏のコメントはやや批判的なものではあったが、現アップルCEOのティム・クック氏はサプライチェーン物流の豊富な経験があるため、同社にとって「まさに適任のリーダー」であると述べた。