ニール・ヒューズ
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ロッドマン・アンド・レンショーのアナリスト、アショク・クマール氏は、その部品が具体的に何なのかは明らかにしなかった。しかし、火曜日に投資家に送ったメモの中で、同氏は「主要部品の歩留まりが低いため」、iPhone 4Sの生産は今年の年末商戦期に制約を受ける可能性が高いと述べた。
9月四半期のiPhone出荷台数は合計で約3,000万台になると予想しているが、これはウォール街の予想を下回るだろうと彼は考えている。この3,000万台には、9月四半期に製造されたものの出荷されなかったとされるiPhone 4Sの推定400万台も含まれる。
iPhone 4Sの発売から1ヶ月以上が経過した現在も、米国のAppleキャリア各社では長蛇の列が続いている。今月初め、ウォール・ストリート・ジャーナルは、Verizon WirelessとAT&Tの顧客はiPhone 4Sの到着まで平均3週間、Sprint経由で購入した顧客は2週間待たされたと報じた。
クマール氏は、プレミアム・高価格帯スマートフォン市場におけるiPhoneの市場シェアは85%前後で「ピークに達した可能性が高い」と考えている。今後は、スマートフォン市場における「低価格帯」が最も大きな成長を示すと予想している。
この分野では、アップルは2009年に初めて発売されたiPhone 3GSで競合している。この旧型デバイスは、新たに2年間のサービス契約を結ぶと99セントで購入できる。
しかしクマール氏は、特に低価格帯の市場が拡大すると予想されることから、iPhone 3GS だけでは Apple が市場シェア全体を維持するのに十分ではないと考えている。
「旧式の3GSをエントリーレベルに再配置することで、Appleは時間を稼ぐことができるが、3GSは時代遅れの製品であり、販売寿命も限られている」とクマール氏は述べている。「(専用に設計された)ローエンドSKUこそが、Appleがシェアを拡大する鍵となる。」
クマール氏は、Appleが成長を維持するためには新しい低価格帯のiPhoneを開発する必要があると考えているものの、最近の報道によると、iPhone 3GSは引き続きAppleの主力製品となっている。例えば、今月初めにNPDグループが発表したデータによると、iPhone 3GSは2011年第3四半期の米国スマートフォン販売台数でAppleのiPhone 4に次ぐ第2位となり、HTC EVO 4G、Motorola Droid 3、Samsung Intensity IIといったAndroid搭載の新型デバイスを上回った。
クマール氏は低価格帯の新型iPhoneの発売を訴えているものの、競合他社は依然としてAppleに遅れをとっていると考えている。特にノキアは、新たに発売したWindows Phoneで苦戦していると言われており、クマール氏によれば、Lumia 800の売れ行きは「期待外れ」だという。
リサーチ・イン・モーション、HTC、モトローラについて、クマール氏は、これら3社は「精彩を欠いた製品ラインナップで苦戦している」と述べた。アナリストがアップル以外で唯一優位に立っていると見ているのはサムスンで、同社は「包括的な製品ポートフォリオと積極的な価格設定」を強みとしていると述べた。