シスコ、ネイティブWebexアプリでApple Vision Proに空間会議機能を提供

シスコ、ネイティブWebexアプリでApple Vision Proに空間会議機能を提供

Marko Zivkovicのプロフィール写真マルコ・ジヴコビッチ

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Cisco Spatial Meetings が Apple Vision Pro 向けに発表されました。

Cisco は、Cisco Spatial Meetings と Webex AI Assistant を導入し、Apple Vision Pro 向けの Webex アプリケーションを更新しました。

Webex は、2024 年 2 月に Apple Vision Pro がリリースされて以来、ネイティブ アプリケーションとして利用できるようになりました。Cisco には Apple TV と Apple Watch 用の Webex アプリケーションもあり、ユーザーはこの 2 つのプラットフォームを介して会議に参加できます。

CiscoのApple Vision Proアプリケーションの最新アップデートにより、ヘッドセットを使ったバーチャルミーティングへの参加が可能になりました。「Cisco Spatial Meetings」と呼ばれる機能を通じて、ユーザーは製品デモの実施、教育・研修セッションの企画など、様々な用途で活用できるようになります。

シスコは、「Distance Zero」と呼ぶコンセプトの背景にあるアイデアを明らかにしました。その名前が示すように、会議中、特に参加者同士が遠く離れている場合に、人々の間に距離感を感じさせないようにすることで、ハイブリッドワークを改善することが目標でした。同社はこれを実現するために、音声とビデオに特化したAIを活用しました。

ただし、Cisco Spatial Meetings を使用するには追加のデバイスが必要であることに注意してください。この機能は、Apple Vision Pro と Cisco Room Bar の両方をお持ちの場合のみ利用できます。Cisco Room Bar は、NVIDIA チップセットとデュアルレンズカメラを搭載した AI 搭載デバイスです。

同社は、Spatial Meetings機能が製造業、小売業、医療など、様々な分野で活用できると考えています。Apple Vision Pro自体は既に一部の外科医に使用されているため、このデバイス上でWebexをバーチャルミーティングに活用することは容易に想像できます。

Cisco Spatial Meetingsに加え、Apple Vision ProのWebex向けの新しいAIアシスタントも発表されました。このアシスタントは、要約作成、文章作成支援、会議のキャッチアップ機能などにより、生産性の向上を支援します。

Apple IntelligenceはiPhoneとiPadでも同様の要約作成機能と文章作成支援機能を提供していますが、Appleの最新AI機能スイートはApple Vision Proにはまだ搭載されていません。現在、Apple IntelligenceはA17 Pro以降のシステムオンチップを搭載したデバイス、またはM1以降のチップを搭載したApple Silicon MacおよびiPadモデルでのみ利用可能です。