独占禁止法、iTunes独占訴訟でアップルに10億ドルの損害を与える可能性

独占禁止法、iTunes独占訴訟でアップルに10億ドルの損害を与える可能性

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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原告は、アップルがiTunes Music Storeで不当な独占状態を作り出したとして3億5000万ドルの損害賠償を求めているが、米国の反トラスト法では最終的な損害賠償額はその3倍の10億ドルを超える可能性があるとされている。

約10年前に提起された集団訴訟の公判が、木曜日にカリフォルニア州オークランドで開始される。原告側は、Appleが「FairPlay」と呼ばれるデジタル著作権管理ソフトウェアのアップデートをリリースすることで、携帯型メディアプレーヤーとダウンロード可能な音楽市場における独占を維持しようとしたと主張している。このアップデートにより、iTunesでの購入はAppleデバイスでしか利用できなくなった。

訴訟を起こした側は3億5000万ドルの損害賠償を求めているが、ロイター通信は火曜日、米国の反トラスト法に基づき、この金額は自動的に3倍に増額されると報じた。1914年のクレイトン反トラスト法は、すべての違反に対して「3倍賠償」を義務付けている。

この訴訟は2005年に初めてAppleに対して提起され、当初はRealNetworksとAppleが自社ストアからiPodへの楽曲の転送をブロックしようとしたことが争点となっていました。訴訟はAppleが「FairPlay技術を他社にライセンス供与することを拒否した」ことを問題視していましたが、Appleがレコード会社と音楽購入におけるDRM解除に関する契約を交渉したことを受け、2009年12月にこれらの主張は却下されました。

しかし、訴訟は継続され、Appleが連邦反トラスト法に違反していると主張している。Appleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏は、2011年、死の数か月前にこの事件について証言するよう命じられており、彼の発言が裁判の重要な部分になると予想されている。

ジョブズ元CEOのコメントの一部はすでに公表されているが、その中には、競合するデジタル音楽ストアに対する同氏の懸念や、そのコンテンツがiPodに転送できないようにすることに関心を示していることを示す電子メールも含まれている。

この裁判は、2006年9月12日から2009年3月31日までの間にAppleのiPod classic、iPod shuffle、iPod touch、iPod nanoの各モデルを購入した原告による集団訴訟である。