AppleInsiderスタッフ
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ガートナー・リサーチの副社長兼リサーチ・ディレクターのアナリスト、マイケル・シルバー氏は、同社の企業向けデスクトップ市場に関する見通しについて、Windows の優位性がタブレットによって脅かされているだけでなく、ユーザー需要の変化によって職場に Mac が流入しつつあると述べたと、MacWorld が報じている。
シルバー氏は、IT 管理者はもはや Apple のプラットフォームを無視することはできないが、「デスクトップは依然として 90 数パーセントが Windows である」とし、「年末までにシンクライアントは 4 パーセント程度になるだろう」と述べて、発言を控えた。
エンタープライズ市場におけるMacのシェアは推定で約5%で推移していますが、ITのコンシューマライゼーションにより、企業はApple製品を日常業務の一部として徐々に受け入れざるを得なくなっています。ガートナーの調査によると、現在、企業の60%がオフィスでのMacの導入を許可していませんが、今後数年間で64%の企業がMacの導入を許可すると予想されており、状況は変わりつつあります。
Macを職場に導入する動きを先導しているのは、Appleのモバイルデバイスに対する需要と、OS Xのより手頃なコンピューティングオプションの組み合わせです。Good Technologyの最近の調査によると、企業で最もアクティブ化されているデバイスのトップ6はすべてApple製品であり、iPhoneとiPadが総アクティブ化の79パーセントを占めています。
Appleのコンピュータシステムは、プラットフォーム利用に伴うコストの高さから、従来からあまり好まれていませんでした。「かつては『どうやってMacを排除するか』という問題がありました」とシルバー氏は言います。しかし、価格が下がり、競争環境は均衡化しました。
Macの平均的な導入費用は1,622ドルであるのに対し、Windowsマシンは1,513ドルで、ソフトウェアメーカーはApple製品に対して若干高い価格設定をしています。Macの平均IT人件費はWindowsの781ドルに対して636ドルと低いものの、この分野での経験は企業によって大きく異なります。
シルバー氏は、Apple のコンピューターが上級管理職や役員の間で人気が急上昇しており、企業で Mac を拒否する時代は終わりつつあると指摘する。
「『ノー』と言うことはキャリアを終わらせる決断になるかもしれない」とシルバー氏は語った。