フォックスコン、深センにアップルの試作品製造施設を建設か - 報道

フォックスコン、深センにアップルの試作品製造施設を建設か - 報道

Mike Wuertheleのプロフィール写真マイク・ワーテル

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フォックスコンは、中国政府から国内に留まり米国で事業を拡大しないよう圧力を受けている可能性があり、深センでアップルがハードウェアのプロトタイプを開発し、大規模に製造する方法を見つけ出すのを支援するために、プロトタイプ施設を建設するための土地を探している。

日経アジアンレビューの報道によると、フォックスコンはティム・クックCEOが10月に深圳を視察した際に、アップル本社に近い深圳に初期生産施設を建設する可能性を検討し始めたという。報道によると、フォックスコンは建設用地の取得を検討しており、2017年後半にアップルが自社工場を完成させた後に、この工場も完成する予定だという。

事情に詳しい情報筋は、「フォックスコンは、この新しいキャンパスでアップルが新製品のプロトタイプを作成するのをより良く支援することを目指している」と主張している。

報道が正しければ、この新キャンパスはフォックスコンにとって深圳における3番目のキャンパスとなり、そのうち1つは同社の本社となる。一方、アップルの生産の大部分は深圳ではなく、鄭州で行われている。

フォックスコンの郭台銘(テリー・ゴウ)氏は、1月20日に行われるドナルド・トランプ大統領の就任式に出席しない。報道によると、フォックスコン幹部は招待を断った。中国政府は、次期政権が求める輸入品への関税引き上げの脅威を受けて、同社が米国に事業を移転することを懸念し、圧力をかけているためだという。

「フォックスコンは中国から撤退しない」と郭氏は米国のフォックスコン工場について質問した記者に対し、「フォックスコンは留まる」と述べた。

政府の圧力にもかかわらず、フォックスコンは米国に工場を建設する計画を立てていると報じられており、新たな輸入税への対応としてアップルが必要とすれば、米国でアップルのiPhoneを製造する計画も立てている。