デビッド・シルバーバーグ
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アップルが今週のWWDCで発表した、将来のiOS製品の機能やインターネットサービスの強化など、あらゆる新しいソフトウェアプラットフォーム機能に対して、JPモルガンは2016年の同社株価の見通しに対して冷淡な見方を続けている。
JPモルガンのアナリスト、ロッド・ホール氏が木曜日に発表したメモによると、その理由は主に、より大きな経済動向に関係している。
「マクロ需要の弱さは、コンセンサス予想に反して、2016年のファンダメンタルズに厳しい試練を与えるだろう」とホール氏はメモに記した。その結果、ホール氏はアップル株が従来の目標株価125ドルから105ドルに下落すると予測した。しかし、2017年は「我々の見解では、はるかに良い年になるだろう」と予想している。
同氏はアップルの2017年度の予想売上高を2100億ドルに引き下げ、前年比1.6%(約30億ドル)の減少となった。
ホール氏の予測は特に悲観的で、Apple Watchの潜在顧客層の半分にも満たない7%にしか届かないと予想し、従来の15%から大幅に下方修正した。2016年度の販売台数は、従来の2350万台から1190万台に、2017年度の販売台数は従来の4160万台から1430万台にそれぞれ下方修正した。
「市場の問題でアップルは打撃を受けていると考えています」と彼は述べた。「需要の弱まりは見られますが、これはアップルだけの問題ではなく、より広範な市場の問題だと考えています。」
同氏はまた、iPhoneの販売台数は以前の低い予測から変わらないと考えているが、1台当たりのコストは2016年に1%増加して659ドル、2017年には3%増加して646ドルになると予想している。
「そこでは明らかに需要の弱まりが見られると考えている。ラテンアメリカやアジア太平洋地域では既に同様の傾向が見られている」と同氏は述べた。
ホール氏はメモの中で、アップルはタッチ対応スマートフォンへの消費者の移行といった過去の技術移行にはうまく対応してきたものの、クラウドやオンラインサービスへの移行といった他のトレンドには対応できていないと指摘した。それでも、アップルは多くの競合他社よりも好調であり、「2017年には堅調な利益成長」を達成すると予想されている。