映画スタジオはアップルに新たな「著作権侵害対策」モデルを求めている

映画スタジオはアップルに新たな「著作権侵害対策」モデルを求めている

プリンス・マクリーンのプロフィール写真プリンス・マクリーン

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デジタル著作権侵害に対する懸念が高まる中、大手映画スタジオは、アップルコンピュータに対し、自社の映画を同社のiTunesダウンロードサービスで配信することに同意する前に、デジタル映画の新しい配信モデルを開発するよう圧力をかけている。

フィナンシャル・タイムズ紙によると、ユニバーサル、20世紀フォックス、パラマウント、ワーナー・ブラザーズといった映画スタジオはいずれもiPodメーカーと交渉中だが、iTunesで映画を購入しダウンロードした後、その映画を視聴できるデバイスの数を制限するよう要求しているという。

「映画スタジオは、長年の違法デジタル著作権侵害から未だ立ち直れていない音楽業界の轍を踏むことを避けたいと考えている」と報告書は述べている。また、協議に関わったある映画スタジオ幹部は、Appleは長編映画コンテンツの配信に「新たなモデル」を導入する必要があると述べていると報じている。

大ヒット映画の平均制作費が1億ドルに迫る中、映画スタジオは音楽会社よりも損失が大きいと、幹部は述べた。「我々は契約に非常に前向きだが、音楽やテレビ番組と長編映画コンテンツの価値の違いを考慮した上で、Appleから何らかの譲歩を引き出したいと考えています。」

これまでのところ、アップルはウォルト・ディズニー社という大手スタジオとのみ契約している。同社は9月にiTunesに加わり、それ以来このサービスを通じて50万本以上の映画を販売しており、販売率は1週間あたり約6万2500本、1日あたり9000本に上る。

Appleとまだ契約を結んでいない映画大手4社のうち、FoxはiTunesへの参加で合意に最も近づいている会社の一つと噂されている。今月初め、CNNはFoxの親会社であるニューズ・コーポレーションの社長の発言を引用し、両者は「前向きな協議」を行っているものの、まだいくつかの詳細を詰める必要があると報じた。

独立系企業のライオンズゲート・エンターテインメントも、iTunesを通じて映画を配信する契約に近づいていると噂されている。