ロジャー・フィンガス
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AppleのHomePodプロジェクトは実際にはAmazon Echoより前からあったが、何度も中止と再開が伝えられ、デザインも大幅に変更された。
ブルームバーグの情報筋によると、このスマートスピーカーはもともと、BoseやHarman Kardonといったブランドよりも優れた音質のスピーカーを作りたいと考えていた、同社のMacオーディオエンジニア数名によるサイドプロジェクトだったという。エンジニアの中にはスピーカーメーカー出身者もおり、部屋の特定の場所に音を届けるビームフォーミング技術の活用と改良に意欲的だった。
プロトタイプは、メッシュスクリーン付きのフラットパネルから、高さ約90センチでスピーカーが数十個搭載されたものまで様々でした。Appleは、これをBeats製品として発売することや、現在計画されている白黒2色展開に加え、様々なカラーバリエーションで提供することを検討していたとも言われています。
2014年、このプロジェクトはゲイリー・ギーブス氏の指揮下でアクセサリー部門の正式な取り組みへと発展しました。専任のエンジニアチームは、クパチーノのインフィニット・ループ1番地近くのオフィス、バレー・グリーン1に移転しました。
ブルームバーグによると、Echoはその年、チームにとって「不意打ち」となり、エンジニアたちは互いにHomePodの情報をAmazonに漏らしたのではないかと冗談を言い合ったという。チームはEchoを数台購入して分解しようとしたが、音質が劣っていると判断し、そのまま分解を続けた。
Siriチームは、HomePodは音楽と高音質を重視し、音声アシスタントとしての側面は軽視されていると伝えられたと報じられています。実際、これはAppleのマーケティング戦略にも反映されており、HomePodはEchoのようなサードパーティ製の「スキル」やアプリを簡単に追加することはできません。これらの機能は実際にはペアリングされたiPhoneやiPad上で処理されるため、開発者はiOSアプリをアップデートして対応させる必要があります。さらに、対応アプリはメッセージング、ToDoリスト、メモアプリのみとなります。
2016年までに、Appleはプロジェクト外の作業員を使ってHomePodのテストを行っており、手伝うために小売店の作業員も採用していた。
HomePodは、12月に349ドルで出荷されると発表されていたが、現在は「2018年初頭」に発売される予定となっている。