ロジャー・フィンガス
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アップルのCEOティム・クック氏は金曜日、マサチューセッツ工科大学の2017年度卒業式で学生たちを前にスピーチを行い、アップルに入社したことで人生に根本的な意味が与えられたと主張した。
「瞑想を試しました。導きと宗教を求めました。偉大な哲学者や作家の著作を読みました。若さゆえの軽率な行動で、Windows PCを試してみたかもしれません。しかし、もちろんうまくいきませんでした」とクック氏はアップル入社以前の時代を振り返った。1998年にスティーブ・ジョブズに採用される前、クック氏はIBMとコンパックという2大PCメーカーで働いていた。
クック氏は、ジョブズ氏をチームに迎え入れた後、「やりがいのある最先端の仕事と、より高次の目的を結びつける」会社、そして「まだ存在していない技術が未来の世界を再発明できると信じるリーダー」と「ようやく一体感を持てるようになった」と述べた。また、この仕事は「より大きな何かに貢献したい」という個人的な欲求を満たしてくれたとも語った。
「明確な目的意識のない場所で働いていたら、自分の目的を見つけることは絶対にできなかったでしょう」とクック氏は付け加えた。「スティーブとアップルのおかげで、私は仕事に没頭し、彼らの使命を受け入れ、それを自分のものにすることができました。どうすれば人類に貢献できるのか?これが人生で最大かつ最も重要な問いなのです。」
最後に幹部は、卒業生が同様の道を進むなら、人類は楽観的な見通しを持つだろうと示唆した。
「これよりも大きな考えは存在しないことを常に忘れないでください。マーティン・ルーサー・キング牧師が言ったように、私たちは皆、運命という一つの布で結ばれています。この考えをあらゆる行動の第一に据え、テクノロジーとそれが支える人々の交差点で人生を生きることを選び、一部の人々だけでなく、すべての人々のために最高のものを作り、最高のものを与え、最高のことをしようと努力するなら、今日、全人類は希望を持つに足る理由を持つことになります。」
クック氏は木曜日にMITキャンパスを視察し、学生や教員と面会した。Appleの従業員の多くはMITの卒業生だ。
同CEOはこれまでにも卒業式でスピーチを行っており、その歴史はAppleでワールドワイドオペレーション担当上級副社長を務めていた頃まで遡る。