アップル、「何百万色」集団訴訟を和解

アップルは、MacBookとMacBook Proノートパソコンのディスプレイの品質と機能について虚偽の広告をしたとして同社を訴えていたプロの写真家2人と和解した。

和解条件は明らかにされていないが、この法廷外和解により、カリフォルニア州サンディエゴ在住のフレッド・グリーブス氏とデイブ・ガトリー氏が起こした10か月に及ぶ集団訴訟が終結した。

昨年5月にAppleInsiderが初めて報じた訴訟で、2人は、MacBookとMacBook Proの両方に「何百万色」をサポートし、「他のポータブルではまったく手に入らない」表示機能を備えたディスプレイが搭載されていると宣伝していたAppleのマーケティング用語に不満を訴えた。

むしろ、彼らは、インテルベースのノートパソコンは、「『ディザリング』と呼ばれるソフトウェア技術を使用して、何百万色もの色の錯覚を表示することに適しているだけである。この技術は、ディスプレイ上の近くのピクセルにわずかに異なる色合いを使用し、実際にはその色ではないにもかかわらず、人間の目に目的の色を認識させる」ものだと主張している。

プロの写真家であるグリーブス氏とガトリー氏は、彼らの職業に従事する人々が画像編集を適切に行うためにディスプレイの精度に頼っていることを踏まえ、この虚偽表示は重大であると主張した。彼らは、最高解像度であっても、ノートパソコンのディスプレイはポストプロダクション用途には信頼性に欠けると主張した。

写真家らは、虚偽の広告と不当表示に加え、状況に適切に対処して是正しなかったとして、アップルが不正競争防止法と消費者法的救済法に違反したと訴えた。

提案されている他の原告団メンバーが和解の恩恵を受けるために必要な手続きについてはまだ何も発表されていない。