AppleInsiderスタッフ
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連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー長官は木曜日、下院情報委員会で、同局がアップルとの戦いで勝訴したとしても、全面的に暗号化保護を弱めるような法的前例にはならないと考えていると述べた。
ロイター通信によると、コミー長官は今回の訴訟が「先駆者となる可能性は低い」と述べた。アップルは反対の立場を取っており、最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏は裁判所の命令を「ソフトウェア版の癌」とまで呼んでいる。
コミー氏は証言の中で、カリフォルニア州の件で下されるいかなる判決も「他の裁判所にとって教訓となるだろう」と認めたが、FBIが少なくとも他の9件の訴訟で同様の命令を求めていることを考えると、これは憂慮すべき思い上がりかもしれない。
しかし、それは当局の目標ではないとコミー氏は委員会に語った。
むしろ、暗号化をめぐる議論は「政府で見てきた中で最も難しい問題」であり、「実際には、我々は国としてどのような存在になりたいのか、そして、どのように自分たちを統治したいのかということだ」と同氏は語った。