最近の動きを受けて、全欧州版iTunes Storeの可能性が高まっている

最近の動きを受けて、全欧州版iTunes Storeの可能性が高まっている

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

· 1分で読めます

欧州の規制当局は今週、アップルのiTunes Storeなどのサービスが欧州全域で均一に音楽トラックのカタログを販売することを妨げているライセンス条件の改革を音楽業界に求めている。

「ヨーロッパにおける問題の一つは、音楽の著作権が各国で別々に販売されていることで、そのためiTunesはヨーロッパ全域をカバーする単一のストアを立ち上げることができなかった」とAP通信は説明している。「その代わりに、販売を希望するEU加盟国それぞれからライセンスを取得し、それぞれ異なる楽曲を扱う各国別ストアを立ち上げなければならないのだ。」

つまり、ヨーロッパの人々は現時点では自国以外の iTunes ストアから音楽トラックを購入できず、ポーランドやブルガリアなどの国の消費者は iTunes ストアが利用できないためデジタルダウンロードサイトにまったくアクセスできないことになります。

欧州連合の独占禁止法規制当局は火曜日、音楽業界に対しライセンス条件を直ちに変更するよう圧力をかけ、フランスの著作権管理団体SACEMとレコード会社のEMIは、欧州全域で自社の楽曲カタログを提供する権限を著作権管理会社に委託することに同意したと付け加えた。

一方、アップルは、欧州全域での配信をカバーするライセンス権を確保できれば、欧州全域のiTunes Storeを立ち上げる用意があると表明している。

同社は、「アップルが複数の地域で出版社や著作権管理団体から権利のライセンスを取得できれば、iTunesは現在iTunesが利用できない東欧諸国の消費者を含むすべての欧州の消費者にコンテンツを提供することを検討する」と述べた。

昨年7月、欧州連合(EU)加盟27カ国における競争を監視する欧州委員会は、24の債権回収会社がEUの独占禁止法に違反していると判断したが、これらの会社には罰金を科さなかった。欧州委員会は現在、利害関係者に対し、ライセンス問題について6月30日までに意見を表明するよう求めている。