アップルのジョブズ氏、教員組合を激しく非難

アップルの最高経営責任者（CEO）スティーブ・ジョブズ氏は金曜日の教育改革会議で教員組合を激しく非難し、校長が悪い教員を解雇する権限を持たない限り、教室にどれだけテクノロジーを導入しても公立学校は改善されないと主張した。

AP通信によると、ジョブズ氏は、テキサス州オースティンで行われたカンファレンスで、デル社の創業者であり、最近最高経営責任者に再任されたマイケル・デル氏とともに講演し、校長がCEOを務める企業と学校を比較することに焦点を当てたという。

「入社したばかりの人間に、役立たずだと思った人間は解雇できないと告げたら、どんな人間が中小企業を経営できるというんだ？」と彼は問いかけた。「本当に優秀な人材なんていない。だって、本当に頭のいい人間なら、『俺には勝てない』って思うだろうから。」

ジョブズ氏は、アメリカの教育機関の問題は、公立学校から能力の低い教師を排除することが禁じられるほど労働組合が組織化されていることだと述べた。「K-12（小中学校）教師の労働組合化と終身雇用は、全くの狂気だ」と彼は述べた。

ジョブズはさまざまな場面で熱狂的な拍手を浴びたが、彼の率直な批判は地元の教育委員会にはあまり受け入れられないだろうと認めていた。

「アップルはこの州でビジネスを失ったのは間違いない」と彼は語った。

ジョブズ氏の激しい非難の間、両手を膝の上に組んで静かに座っていたと伝えられるデル氏は、雇用主が従業員を不当に扱っていたために労働組合が作られたのだ、と反論した。

「今では、従業員を大切にする企業が増えています」と彼は述べた。「従業員が勝利し、彼らは本当にうまくやっていて、成功しているのです。」

ジョブズ氏は演説の中で、オンライン百科事典「ウィキペディア」のように、専門家によって常に更新される無料のオンライン情報源が教科書に取って代わる未来の学校を思い描いていると聴衆に語ったと伝えられている。

「学生たちにははるかに最新の教材を提供できるようになりますし、コンピューターや高速インターネットなど、配送手段を購入するための莫大な資金も確保できるでしょう」と彼は語った。「さらに、国内屈指の優秀な人材が貢献してくれるとも考えています」