PC市場が8四半期連続の減少に見舞われる中、Macの売上は第1四半期に低迷

PC市場が8四半期連続の減少に見舞われる中、Macの売上は第1四半期に低迷

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出典: IDC

米国のコンピュータハードウェア市場におけるAppleのシェアは2014年第1四半期に低下し、消費者のモバイル志向が高まったため、IDCとGartnerの両社は全世界のPC出荷台数が前年比で減少したと予測している。

市場調査会社IDCとガートナーによると、アップルのMacがPC販売の下降傾向に逆行して前年同期比30パーセント増を記録した前四半期の輝かしい業績とは異なり、3月期は同社にとってより苦戦を強いられる四半期となった。

IDCによると、Appleは3月までの3ヶ月間で約150万台のMacを販売し、米国市場シェアは10.3%となった。これは2013年の11%から減少している。前年同期比で7%減少し、カリフォルニア州クパティーノに本社を置くAppleは、HP、Dell、Lenovoに次ぐ4位となった。ガートナーも、Appleの同四半期の出荷台数を150万台と推定しており、市場シェアは10.8%に上る。この数字は前年同期比で3.8%減少している。

IDCの調査によると、HPは出荷台数365万台で市場シェア25.6%を獲得し、首位を維持した。これは前年同期の出荷台数357万台でシェア24.9%から2.3%増加した。デルは急速にトップの座に迫っており、第1四半期の市場シェアは24.5%となった。出荷台数は350万台で、前年同期比13.4%増だった。中国メーカーのレノボは、出荷台数154万台で前年同期比21.2%増となり、米国市場で急上昇した。同社は、2013年第1四半期に2ポイント以上リードしていたアップルを追い抜いた。東芝は出荷台数120万台で市場シェアが7%減少し、トップ5入りを果たした。

ガートナーの研究者も第1四半期で同様の結果を発表しており、HPとDellがAppleを上回り、Lenovoと東芝がそれぞれ4位と5位につけている。HPは出荷台数350万台で市場の4分の1を占め、Dellは330万台で23.8%のシェアですぐ後ろを追っている。興味深いことに、Lenovoは出荷台数146万台で市場シェア8.4%とAppleに僅差で後れを取ったものの、前年比16.8%という最高の成長率を示した。東芝は120万台のPCを出荷し、米国市場シェア8.4%を獲得し、再び5位となった。

出典:ガートナー

「PC市場の大きな構造変化という点では、米国市場が他の地域よりも先行しています」と、ガートナーの主席アナリストである北川美香子氏は述べています。「PCのインストールベースは2013年に減少に転じましたが、世界全体では依然として成長を続けています。米国のPC市場はデバイスが飽和状態にあり、世帯の99%が少なくとも1台以上のデスクトップまたはラップトップを所有しており、その半数以上が両方を所有しています。タブレットの普及率は2014年に50%に達すると予想されていますが、消費者支出の一部はPCに戻る可能性があります。」

情報源によって異なりますが、米国のPC市場は2013年の同時期と比べて第1四半期で安定または成長しました。ガートナーは2.1%の増加を記録していますが、IDCの予測では国内販売が0.6%減少しています。

しかし、タブレットなどの「スマート」デバイスの台頭により、世界全体の出荷台数は引き続き減少しています。ガートナーとIDCはそれぞれ1.7%と4.4%の減少を予測し、総出荷台数は7,340万台から7,660万台の間で推移しています。