中国が米国製品への関税で報復、アップルのサプライチェーンを危険にさらす可能性

中国が米国製品への関税で報復、アップルのサプライチェーンを危険にさらす可能性

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米国が中国からの輸入品に2000億ドル相当の関税を課すと発表した翌日、中国は600億ドル相当の新たな関税で反撃した。

両国間の貿易戦争がさらに激化する中、中国商務省は火曜日、米国が月曜日に課した新たな関税に対し、600億ドル相当の報復関税を課すと発表した。対象となる製品は現時点では明らかにされていない。

「中国はこれまで一貫して、米中貿易問題を解決する唯一の正しい方法は、対等かつ誠実で相互尊重に基づいた協議と協議を通じてのみであると強調してきた」と、中国外務省の耿爽報道官はロイター通信が報じた声明で述べた。「しかし現時点では、米国のあらゆる行動に誠実さや善意の印象を与えるものではない」

報復関税がAppleにとってどのような意味を持つのかは現時点では不明だ。トランプ政権は月曜日に報復関税を発表した際、Appleをはじめとする企業からの要請を受け、スマートウォッチやBluetoothデバイスを含む300製品ラインを対象製品リストから削除したと報じられている。

ウォール・ストリート・ジャーナルは月曜日、「指導部に助言する一部の中国当局者は、米国メーカーのサプライチェーンにとって重要な材料、設備、その他の部品の中国からの販売を制限することで、貿易摩擦を一段と強化することを提案している」と報じた。

それが実際に起こったかどうかは定かではないが、もしそうなれば、iPhoneをはじめとするApple製品のサプライチェーンに確実に影響が出るだろう。同じウォール・ストリート・ジャーナルの記事は、中国で事業を展開する米国企業が「中国の報復をますます懸念している」と付け加え、検査の強化や通関手続きの遅延といった煩わしさが増加していると報告している。

アップルのティム・クック氏は火曜日、 ABCの「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、米国と中国の間の相違点は解決されるだろうと楽観的な見方を示した。

「貿易はゼロサムゲームではないものの一つだ」とクック氏は述べた。「両国がこの問題を解決し、生活が再開されると楽観視している」