アップル対サムスン最高裁判所公判の全記録は、事件の複雑さを示している

アップル対サムスン最高裁判所公判の全記録は、事件の複雑さを示している

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米最高裁判所は火曜日、アップルとサムスンの間の大きな利益を伴う特許争いに関する同日の初回口頭審理の記録を公表し、この事件を適切に裁定する上で判事が直面する複雑さを浮き彫りにした。

今日の議論の大部分は、「製造物」をめぐって行われた。これは特許法において、侵害事件で陪審員が損害賠償額を算定する方法を規定する重要な用語である。

過去の下級審での争いと同様に、サムスンは、損害賠償額はスマートフォンの総売上高に基づく利益ではなく、侵害部品に帰属する利益の一部または一部に基づいて算定されるべきであると主張している。例えば、丸みを帯びたエッジやホームボタンなどの侵害デザインは、特定の部品のみに適用されるべきである。

Appleはこれに反対し、iPhoneの場合、デバイスのデザインが機能に不可欠であるため、損害賠償を部品ごとに分割すべきではないと主張している。地方裁判所もこれに同意したようだが、陪審員への指示が分かりにくかったことが、高額な賠償額に影響を与えた可能性がある。Samsungは現在、Appleの特許侵害により3億9900万ドルの賠償金を支払わされている。

全体的に損害賠償を認めれば、大手テクノロジー企業が特許トロールの被害に遭いやすくなる可能性があるとサムスンは主張している。

司法省の弁護士ブライアン・フレッチャー氏は、公平な評価を提示し、事実認定者を通じて、どの製造物が特定の事件に関連するかを判断し、総利益のうち当該製造物に帰属する割合を算定するテストを提案した。サムスンの弁護士キャスリーン・サリバン氏も同様のテストを最高裁判所に提出した。しかし、ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が指摘したように、このテストの帰属部分に問題が生じる。

予想通り、最高裁判所は、意匠特許法がアップルとサムスンの訴訟にどのような影響を与えるかについてはほとんど関心を示さず、むしろ将来の訴訟を適切に裁定するための規則を作成し制定するというより重要な問題に焦点を当てた。

最高裁判所は2017年6月までに判決を下すと予想されている。