サム・オリバー
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先週、アップルはカリフォルニア州クパチーノの本社で働くエンジニアリングマネージャーの採用を検討していることを明らかにした。このフルタイムの仕事は、iPhone OSに基づく新しいハードウェアのアーキテクチャ、ファームウェア、コアドライバー、および立ち上げを担当するチームを率いることとなる。
「アップルのコアOS組織内のコアプラットフォームチームは、新しいプラットフォーム上でのiPhone OSの立ち上げに重点を置いたチームを率いる才能と意欲にあふれたマネージャーを募集しています」と求人広告には書かれている。
Appleは、同社のハードウェアチームと緊密に連携し、モバイルOSの基盤を深く理解できる「高度な技術力と実践力を持つリーダー」を求めています。理想的な候補者は、Mac OS XまたはiPhoneの開発経験に加え、ARMベースのシステムオンチップ(SoC)の経験者です。
2006年、AppleInsiderは、AppleがモバイルデバイスにMac OS Xの派生版を組み込む計画を初めて報じました。この派生版は最終的に、Mac OS Xを基盤とするマルチタッチ対応のiPhone OSとなりました。Appleの最新の求人情報によると、iPhoneとiPadは、Appleの革新的なモバイルオペレーティングシステムを採用した最初の2つの新デバイスに過ぎないようです。
iPhoneは、モバイルデバイスの低消費電力を実現するARMプロセッサアーキテクチャを採用しています。Appleは、近日発売予定のiPad向けに、同じくARMアーキテクチャをベースとした独自のカスタムチップを開発しました。その製造コストは推定10億ドルに上ります。
AppleInsiderが2008年に初めて報じたように、Appleは長年にわたりARMアーキテクチャのライセンシーであり、2008年にはPA Semiを2億7800万ドルで買収しました。Appleのチップ設計に関する経験と買収は、ハードウェアメーカーであるAppleに、iPhone OSを最大限に活用した独自のデバイスを開発するための柔軟性をもたらす可能性があります。
アップルは、新エンジニアリングマネージャーが同社のハードウェアおよびシリコンチームと連携し、「新しいプラットフォームやプロトタイプシステムの開発」を行うほか、「iPhoneやiPodを含む様々なハードウェアプラットフォーム」向けのソフトウェアロードマップを策定すると述べた。また、新エンジニアリングマネージャーは「将来のハードウェアやカスタムシリコンの要件に関するチーム支援を主導する」という。