Netatmoスマートビデオドアベルは結局HomeKitセキュアビデオに対応しない

Netatmo は、技術的な制約により、スマート ビデオ ドアベルの Homekit Secure Video に関する約束を撤回しました。

Netatmoのスマートビデオドアベルは、2019年にHomeKitセキュアビデオに対応することを発表した最初のドアベルの1つでした。米国では2021年1月に発売されましたが、HomeKit機能はまだ利用できず、後のアップデートで提供されることが約束されていました。

米国での発売から2年が経とうとする今、Netatmoはその約束を撤回した。300ドルのこのドアベルは、処理と温度制御に関する技術的制約のため、HomeKitセキュアビデオに対応しないという。

Netatmoによると、Appleはビデオ処理に高い要件を設けており、高温環境では温度上昇の問題を引き起こす可能性があるとのことです。この制限は、Netatmoが録画前のビデオを2フレーム/秒で分析するアイドル処理を目標としていることに起因しています。

Netatmoカメラは動きを検知すると録画モードに切り替わり、フル解像度で動画を撮影し、ユーザーが設定した場所にWi-Fi経由で送信します。それ以外の場合は、画像解析のため2fpsで待機状態となります。

HomeKitセキュアビデオでは、Appleははるかに積極的なアプローチを採用しています。カメラは分析のために30fpsでHomeKitハブに継続的にビデオを送信する必要があります。これは、処理と録画の速度が15倍に増加すると同時に、アクティブなWi-Fiストリームを継続的に必要とすることを意味します。

Netatmoスマートビデオドアベルは、このような継続的な需要に対応できるようには設計されていませんでした。ハードウェアの制限は、8Vから230Vまでのドアベルチャイムに対応したいというチームの意向から生まれたもので、彼らは市場で比類のない電圧だと主張しています。

比較すると、ロジクールのCircle Viewドアベルカメラは、小型のプラスチック筐体にもかかわらず、HomeKitセキュアビデオをサポートしています。ただし、チャイムの対応電圧は8V～24Vのみです。

この未達成の約束を補うため、Netatmoは新しい「高度な録画機能」を開発しました。スマートビデオドアベルは2022年末までにアップデートされ、HomeKitに似たこの機能により、検知機能と録画機能が向上します。

高度な録画機能は、気温が許せば、人が到着する数秒前に録画できます。同社は、ユーザーはローカルのmicroSDカード、クラウドストレージ、または個人のFTPサーバーを使用することで、HomeKitセキュアビデオと同様の機能を利用できると主張しています。