AT&Tの四半期利益はiPhone補助金のコストで減少

AT&Tの第2四半期の利益はウォール街の予想を上回ったが、AT&Tが支援したAppleのiPhone 3GSの発売の大成功が同社の最終損益に影響し、前年同期比では15パーセント減少した。

1株当たり利益が0.54ドルと、AT&Tの株価は前年同期の0.63ドルから下落しました。同社の総売上高は1%未満の減少で307億ドルとなりました。

この四半期に240万台以上のiPhoneがアクティベートされ、そのうち3分の1以上が新規顧客だった。

AT&Tは合計で140万人の携帯電話加入者を獲得しました。顧客総数は7,960万人で、昨年より670万人増加しました。

iPhoneの普及により、AT&Tは3G対応デバイスのユーザー数を350万人増加させました。その結果、インターネット接続やテキストメッセージングを含むワイヤレスデータ通信収入は37.2%増加し、総額34億ドルに達しました。これは2007年第2四半期の2倍以上に相当します。

「当社の無線通信事業の勢いは素晴らしい。業務遂行とコスト管理は引き続き強力で、厳しい経済情勢の中でも堅調な結果を達成した」とAT&Tの会長兼最高経営責任者（CEO）のランドール・スティーブンソン氏は語った。

純利益は32億ドルで、前年の38億ドルから減少したが、これはiPhoneの販売補助に伴う営業費用の増加が一因となっている。

同社は声明で、「2009年第2四半期の営業費用の増加は、6月19日に開始されたiPhone 3GSの発売成功に伴う、販売数量ベースの獲得コストを一部反映しています」と述べています。「AT&MのiPhone顧客特性は魅力的で、（ユーザー1人あたりの平均収益は）同社のポストペイド顧客の平均を大幅に上回り、解約率はそれをはるかに下回っています。その結果、堅調なiPhone需要が堅調な継続収益と長期的な価値を生み出しています。」

6月19日にiPhone 3GSが発売された日は、同社の小売店とWebサイトにとって史上最高の売上日となった。

AT&TはiPhone顧客に対する初期投資にもかかわらず、これらの消費者が将来的に同社を支えてくれると確信していると述べた。

AT&Tは、「新規加入者もアップグレード利用者も、iPhoneの契約者はデータパッケージ付きの2年契約を結んでいます」と述べ、「その結果、iPhoneの堅調な需要が堅調な継続収益と長期的な価値を生み出しています」と続けた。