アップルの12.9インチ「iPad Pro」の発売が2015年第2四半期に延期、現行モデルは第1四半期に売上が急減するとの噂

アップルの12.9インチ「iPad Pro」の発売が2015年第2四半期に延期、現行モデルは第1四半期に売上が急減するとの噂

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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多くの人がアップルが来年初めに12.9インチの大型iPadを発売すると予想しているが、同社は発売を第2四半期まで延期せざるを得ないかもしれないと、あるアナリストは述べている。

AppleInsiderが入手した調査メモによると、KGIのアナリストであるミンチー・クオ氏は、一部では「iPad Pro」とも呼ばれている12.9インチタブレットは、多くの人が予想しているように第1四半期のデビューには間に合わないと考えている。

クオ氏によると、Appleは大型iPadの高解像度ディスプレイに酸化物LCD技術を採用し、高速応答と高い色彩飽和度を実現しているという。同社は最近、Retina 5Kディスプレイ搭載iMacに大型27インチ酸化物TFTパネルを採用した。部品の生産と組み立てのタイムリーな制約を理由に、クオ氏はiPad Proの量産開始は早くても2015年第2四半期になると予想している。

現行のiPadモデルについては、AppleがiPad Air 2とiPad mini 3を最近リリースしたにもかかわらず、Kuo氏は2015年第1四半期の出荷台数が大幅に減少すると予想している。3月までの3ヶ月間では、季節的な売上減少とタブレット市場の飽和により、iPadの出荷台数は980万台に落ち込み、前四半期比54.5%の減少となるとKuo氏は述べた。

クオ氏は、AppleはiPad Air 2のフォームファクタで需要を喚起できなかったと考えている。これは、デザインの刷新ごとに消費者の関心が高まってきた前世代機とは大きく異なる。市場でのタブレット端末の急増により、タブレットメーカーは厳しい戦いに直面する可能性がある。単純なスペックの向上、新しいフォームファクタ、あるいは値下げだけでは容易に克服できないかもしれない。

飽和状態にある消費者市場に対応するため、Appleは最近、法人向け販売への取り組みを強化しており、大企業の関心を惹きつけるための専任営業チームを編成したとの報道もある。また、AppleはIBMと提携し、iOSハードウェアを活用した業界特化型のソフトウェアとサービスを提供している。