マイク・ピーターソン
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クレジット: アンドリュー・オハラ、AppleInsider
ポーランドの弁護士で、自国政府を頻繁に批判している人物は、地元の検察が彼のiPhoneを解読できなかったことを受け、Appleの強力な暗号化に感謝した。
元政治家で現在は弁護士のロマン・ギェルティヒ氏とその依頼人は、2020年10月にポーランドの汚職対策警察にマネーロンダリングの容疑で拘束された。当時、当局はギェルティヒ氏のiPhoneも押収した。
火曜日、ギェルティヒ氏はTwitterで、iPhoneが返還されたと報告した。ポーランドの野党政治家である同氏は、ポーランド中央汚職対策局と地元検察庁のいずれも、iPhoneの暗号を解読できなかったと述べた。
「私の顧客と野党の友人たちは無事です」とギアティク氏は書き、アップルの暗号化チームに感謝の意を表した。
ロイター通信は2020年に、ギェルティヒ容疑者は企業から2300万ドルの金を奪い資金洗浄する計画に関与した容疑で告発されていると報じた。ギェルティヒ容疑者は2007年に極右政党「ポーランド家族連盟」の党首を務めていた。
さらに、ギェルティヒ氏は、ポーランドの億万長者レシェク・チャルネツキ氏の弁護も担当していた。同氏は「政府にとって厄介者」と評されている。ギェルティヒ氏は過去にもチャルネツキ氏の弁護を行っており、2018年には同氏がポーランドの金融規制当局を汚職で告発した際にも弁護していた。
当局がiPhoneのロック解除に失敗したケースは今回が初めてではない。米国政府がロック解除できないデバイスの数を水増ししている可能性があるとの報道もあるが、米国の法執行機関は、Appleの暗号化技術とバックドア作成拒否が犯罪捜査の障害になっていると繰り返し主張している。