AppleのデザイナーはiPhone 12のアクセサリーデザインにおいて宝石とMagSafeの要件に焦点を当てた

AppleのデザイナーはiPhone 12のアクセサリーのデザインプロセスについて語っており、宝石の色とMagSafeがいくつかの新アイテムの出来栄えの主な原動力だと言われている。

AppleはiPhone 12シリーズの発売に合わせて、同社の新しいワイヤレス充電システム「MagSafe」に対応した多数のアクセサリを発表しました。これらのアクセサリはケースからカードウォレットまで多岐にわたり、その多くは磁石を使ってiPhoneの背面に直接取り付けることができます。

AppleのデザイナーたちがWallpaper誌のインタビューに応じ、アクセサリーシリーズのデザインについて、消費者が選択できる豊富なカラーバリエーションを含む新製品について語ってくれました。iPhone 12本体の5色、iPhone 12 Proシリーズの4色に加え、Apple公式アクセサリーではより多くのカラーバリエーションからお選びいただけるようになりました。

「私たちは常に非常に幅広いカラーバリエーションを揃えてきました」と、Appleのインダストリアルデザイン担当副社長エヴァンス・ハンキー氏は、ウォレットとケースの豊富なバリエーションについて語った。「このカラーパレットは、宝石をテーマにした探求から生まれました。色の深みと、ケースを通して見える色使いがとても気に入りました。」

カラーバリエーションが豊富にもかかわらず、アクセサリーはどれもトーンが統一されているように見えます。これは、Appleが完成までにかなりの時間をかけたことの表れです。Appleのインダストリアルデザイングループは、製品発売の少なくとも2年前から作業を進めており、2020年後半にリリースされたバージョンは、2018年当時のプロトタイプ段階のままです。

新しいMagSafe充電を実現するために、Appleは内部構造を改良し、磁気コイルを追加する必要がありました。カードホルダーウォレットのスプリングが1枚のカードを3枚重ねた時と同じ張力で保持できるように設計されていたり、パッシブNFCを使用してiPhoneにアクセサリがドッキングされたことを通知する仕組みなど、細部に至るまで改良が加えられています。

「MagSafeエコシステムへの接続性が最終的な形を決定づけたのです」とデザイナーのユージン・ワン氏は語る。デザイナーのジェレミー・バタイユ氏も「私たちは、スマートフォンとアクセサリーをひとつのまとまりのあるファミリーとして設計しました」と付け加えた。

ハンキー氏は、Appleのデザインの背後にある精神、そしてiPhoneや新型HomePod miniといったデバイス間の相互接続性について、「私たちの製品の周りにエコシステムがあることを嬉しく思います。デザインチームとして、私たちは常に、どのように具体的な新しい価値を加え、よりパーソナルなものにできるかを模索しています」と述べている。