ニール・ヒューズ
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ウルフ氏は投資家向けの新たなメモの中で、オープンソースコミュニティは「絶望的に混乱している」と述べた。オープンソース運動は学術界から生まれ、そこではアイデアが自由に交換される。しかし、ビジネスの世界ではそうはいかない、と彼は述べた。
「アイデアの自由な交換とソフトウェアの自由な交換には決定的な違いがあります」とウルフ氏は述べた。「学術界では、アイデアの価値はすべて、名声、引用、会議への講演依頼、そして場合によっては名門大学への任命といった形で、その作者に帰属します。オープンソースの世界では、特定のソフトウェアの作者には何の価値も帰属しません。」
ウルフ氏は、アップルとHTCの訴訟はスティーブ・ジョブズ氏から直接提訴されたのではないかと言う人もいるが、そうではないと考えていると述べた。
「この訴訟は心理学の問題ではない」と彼は書いた。「経済学の問題だ。アップルは自社の知的財産を守るために訴訟を起こす権利を十分有している。それが我々の特許制度の本質だ」
今月初め、AppleはHTCを提訴し、同社がユーザーインターフェース、基盤アーキテクチャ、ハードウェアに関するiPhone関連特許20件を侵害していると主張した。米国国際貿易委員会に提出されたこの訴状は、HTCの全携帯電話の米国における販売と輸入の停止を求めている。
Appleの訴訟では、GoogleのAndroidモバイルOSが具体的に言及されており、Nexus OneやmyTouch 3Gなど、Android搭載端末が複数挙げられています。Windows Mobileスマートフォンも訴訟の対象に挙げられていますが、デジタル信号処理ハードウェアデコーダーの使用が問題となっています。
GoogleはパートナーであるHTCを擁護し、検索大手はAndroid OSと「その開発に協力してくれたパートナー」を支持すると述べた。ウルフ氏は以前、AppleがHTCとの訴訟で勝訴する可能性は50%以上あると述べている。
同様に、カウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショウ・ウー氏は以前、アップルの「莫大な資金」により、一部の競合他社はマルチタッチなどの特許技術を使用するために機能を削除するか、iPhoneメーカーにロイヤルティを支払うことを余儀なくされるだろうと述べている。