iOS 14 に搭載されている機能だけを使用すると、キーを数回タップするだけで、よく使用する単語、フレーズ、アカウント番号を自動的に入力できます。
iPhoneでの入力は、他のどのスマートフォンよりもずっと簡単で、しかも着実に進化しています。今ではキーボードを分割して右利き用と左利き用にしたり、タップではなくスワイプで入力したりできるようになりました。しかし、iPhoneやiPadに入力を任せれば、こうした操作をすべて省くことも可能です。
メッセージアプリやオンラインフォーム、その他あらゆる場所で、メールアドレスや電話番号を何回入力しなければならないか考えてみてください。また、何度も間違えてしまう上司の名前や、たった一度間違えたら給料がもらえない口座番号のことも考えてみてください。
iOS 14には、そんな時に役立つテキスト置換機能が搭載されています。キーボードのキーを2つタップするだけで、メールアドレス全体、郵便番号全体、その他お好きな文字列に即座に置換できます。
ほぼそうです。標準的な手紙全体を作成したり、最初に質問に答えてフォームに記入したりできるサードパーティ製のアプリやサービスがあります。
iOSに組み込まれているのは、テキストの置換または拡張から単語や文を作成する機能です。段落は作成できず、ユーザーの反応に応じて置換内容が変更されることもありません。
しかし、これにより作業スピードが上がり、二度と入力ミスを起こさなくなります。
設定でテキスト置換トリガーとフレーズを追加または編集します
テキスト置換を有効にする方法
- iPhoneまたはiPadで設定に移動します
- 「一般」を選択し、「キーボード」を選択します。
- テキスト置換をタップ
- 既存の行をタップして編集するか、
- 新しいものを追加するには「+」プラス記号をタップします
AppleはiOSに「omw」などの特定のテキスト置換機能をプリインストールして出荷しています。iPhoneやiPadのどこにでもこのテキストを入力し、スペースバーを押すと「On my way!」に変わります。
もっと正確に言うと、iOSは「omw」という文字を削除し、代わりに「On my way!」と入力します。つまり、トリガーとなるものを事前に探して、それに反応しているのです。
iPhoneやiPadで何をしていても、どこで入力できるかに関わらず、iOSは入力内容を監視し続けます。入力内容がトリガーとなると、テキスト置換リストを参照して、入力された文字をどのような文字に変換するかを判断します。
トリガーの選択
トリガーを構成する要素に技術的な制限はありませんが、実用的な制限はあります。例えば、iPhoneに「On my way!」と入力させるトリガーが、フレーズに含まれる文字数よりも多くの文字を入力する必要があるとしたら、そのトリガーを設定する価値はありません。
トリガーは短く、そして覚えやすいものでなければなりません。「Beiderbecke」という名前を綴る3文字のトリガーがあっても、その3文字が何なのか覚えられなければ意味がありません。
トリガーフレーズを選択し、それを何に置き換えたいかを選択します
また、トリガーをメッセージアプリでのみ動作させるなど、トリガーを制限する方法はありません。そのため、Pagesアプリで入力する可能性のある単語、ましてやその単語の先頭文字でさえトリガーとして設定することはできません。
そのため、すべてのトリガーは、少なくとも単語の先頭で使う可能性が低い文字または記号で始めるのが良いでしょう。良い例としてはセミコロンがありますが、iPhoneでこれを入力するには、iOSの句読点ボタン123を押す必要があります。
ゼロックス社で働いている場合や、定期的に異種言語学について執筆している場合を除いて、トリガーを X で始めるのが最も安全でしょう。
Appleの組み込みテキスト置換機能の制限
Apple は、すべてのトリガーに X という文字を接頭辞として付けることを期待していません。むしろ、Apple が行ったのと同じことを実行し、必要な操作のために「omw」などの略語を作成することを前提としています。
そのため、システム環境設定のテキストの置換セクションはアルファベット順の見出しに分かれています。
また、数文字以上入力することを想定していません。入力可能な文字数を正確に把握することはできません。なぜなら、入力できる文字数が大きいからです。貼り付けなどによって入力しすぎると、「[トリガー]フレーズには少なくとも2文字が必要です」というエラーが表示されます。
実際には、iOS に搭載されているテキスト置換機能は、単語や文単位での入力に適しています。段落以上の文字を置換することはできません。なぜなら、改行やエンターキーを入力すると、Apple はそれが自動入力したいテキストの一部ではないと判断するからです。
ただし、絵文字を含めることは可能です。メッセージアプリやメールアプリなどで書き込んだ絵文字を1つ以上コピーし、システム環境設定の「テキストの置換」セクションに貼り付けることができます。