開発者がM1 MacでARM Windowsを実行するための回避策を考案

開発者がM1 MacでARM Windowsを実行するための回避策を考案

ウェズリー・ヒリアードのプロフィール写真ウェズリー・ヒリアード

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QEMUでARMベースのWindowsを実行する

人気の仮想化ツール QEMU へのカスタム パッチをいくつか使用して、開発者は M1 Mac 上で ARM プロセッサ用の Windows を起動することに成功し、良好な結果が得られました。

AppleがカスタムApple Siliconを搭載したMacを発表して以来、ARMプロセッサでWindowsが動作するかどうかは疑問視されてきました。これまでのところ、クレイグ・フェデリギ氏が「Microsoftが決定しなければならない」と述べたことが、その確証に最も近かったと言えるでしょう。

ユーザーはカスタムソフトウェアやエミュレーションツールを駆使してWindowsを動作させようと試みてきましたが、ついにある開発者が成功しました。この開発者はQEMUとカスタムパッチを用いてOSを動作させ、十分にスムーズに動作し、一部のx86アプリケーションも実行できると主張しています。

Windowsは#AppleSiliconでうまく動作しないなんて誰が言ったのでしょう?こちらはかなりサクサク動きます。参考までに#QEMUパッチはこちら:https://t.co/qLQpZgBIqI pic.twitter.com/G1Usx4TcvL

— アレクサンダー・グラフ (@_AlexGraf) 2020年11月26日

この回避策の詳細はThe 8-Bitで報じられており、開発者はHypervisor.frameworkを使用してARM Windowsのプレビュー版を実行できたと報告されています。このフレームワークにより、ユーザーはカーネル拡張を気にすることなくソフトウェアを仮想化できます。

Grafは「ネイティブに近い」パフォーマンスを実現したと主張していますが、まだ初期段階です。同じ操作を試みた他のユーザーからは、起動時間が遅く、通常動作時にアプリの動作が遅れるという報告があります。QEMUでARM Windowsを実行すると、バッテリー駆動時間が実質的に半分に短縮されます。

Microsoftは、消費者がM1ベースのMacで購入・実行できるARM Windowsの公式バージョンをリリースする可能性がありますが、時期は不明です。Microsoftは、そのような互換性の実現に向けた取り組みについて、公式声明を発表していません。