ホワイトハウスは、判事が暗号解読を命じることを可能にする法案を公に支持しないだろうと報道

ホワイトハウスは、判事が暗号解読を命じることを可能にする法案を公に支持しないだろうと報道

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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オバマ大統領の最近の発言にもかかわらず、ホワイトハウスは、アップルなどの企業に自社製品の暗号解読に協力するよう判事が命じることを可能にする今後の法案草案を公的に支持するつもりはない、と木曜日の報道が報じた。

ロイター通信によると、リチャード・バー上院議員とダイアン・ファインスタイン上院議員による超党派の法案は、早ければ今週中にも提出される可能性がある。しかし、ホワイトハウスは法案を精査し、フィードバックを提供しているものの、一般からの意見はほとんど、あるいは全く反映されないだろうと、関係筋はロイター通信に語っている。

政権内ではこの問題をめぐって意見が分かれていると関係筋は付け加えた。政権の立場は、暗号化法案は物議を醸し、選挙も迫っている膠着状態の議会では成立しそうにないという認識を反映しているのかもしれない。

報道によると、この法案草案は裁判官に企業に政府への協力を命じる権限を与えることになるが、現状では企業にどのような義務が課されるのか、どのような罰則が科されるのか、さらにはどのような状況で命令が出されるのかさえも明記されていない。

3月にテキサス州オースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)フェスティバルで、オバマ大統領は個人データ保護の考え方を支持する姿勢を見せたが、同時に「絶対主義」的な立場には反対し、法執行機関がアクセスすべき場合もあると示唆した。おそらく最も重要なのは、議会による「ずさんで拙速な」取り組みに対して警告を発した点だろう。

暗号化をめぐる論争は、サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人サイード・ファルーク氏のiPhoneのパスコード入力回数制限の回避をAppleが拒否したことに端を発する。司法省は最終的に、別の方法でデータの抽出に成功したとして撤回したが、状況は依然として多くの点で未解決のままである。例えばAppleは、その方法が何であったのかを解明しようとしている。