サム・オリバー
· 1分で読めます
アップルは、ソーシャルメディアの達人で、以前はバーバリーでアップルストア責任者のアンジェラ・アーレンツの下で働いていたムサ・タリク氏を小売部門の新しいデジタルマーケティングディレクターとして採用したことを受けて、ソーシャルメディアに対する同社の控えめなアプローチを変えつつあるようだ。
タリク氏はナイキを経てアップルに入社。7月中旬までフィットネス大手ナイキのソーシャルメディア・コミュニティ担当シニアディレクターを務めていた。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス出身の同氏は、月曜日の早朝、自身のツイートでこの異動を認めた。
ナイキ入社以前、タリクはアーレンツと緊密に協力し、ソーシャルメディアを革新的に活用することで、バーバリーのブランドイメージ低迷の打開に貢献しました。タリクの功績の一つに、バーバリーが新作コレクションのランウェイ発表とTwitterフィードを同期させ、ファンに先行公開するという、高い評価を得た「ツイートウォーク」キャンペーンがあります。
タリク氏は昨年11月、英国の業界誌「マーケティング・マガジン」が選ぶ英国で最も影響力のあるマーケターの「パワー100」リスト に選ばれた。
タリク氏の採用は、クリエイティブディレクターの浅井宏樹氏が率いるアップル社内の広告チームの大規模な強化策の最中に行われた。同社は、印刷物とテレビを中心とした広告戦略から、ソーシャルメディアでの存在感を高めるなど、より広範なインターネットキャンペーンを統合した戦略へと転換しようとしているとみられている。