アップルとサムスンの訴訟、両当事者が争いを縮小できず陪審が判決を下す見込み

アップルとサムスンの訴訟、両当事者が争いを縮小できず陪審が判決を下す見込み

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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アップルとサムスンは土曜日、両社がカリフォルニア州で行っている重要な特許訴訟で、互いの主張を縮小する上で進展が見られず、陪審評決が出る可能性が一層高まったと述べた。

アップルとサムスンは土曜日に共同で提出した書類の中で、「両社は訴訟の縮小について協議を重ねたが、それ以上の縮小には至らなかった」と述べた。これは、両テクノロジー大手の間で更なる進展がない限り、この訴訟は陪審員による審議に進むことを意味するとブルームバーグは報じている。

ルーシー・コー裁判長は、和解が成立する可能性について「病的なほど楽観的」であるにもかかわらず、今週、和解が成立しない場合でも当事者が少なくとも主張を絞り込むことを期待すると述べた。主張を絞り込むことで、陪審員が判決を下しやすくなるだろう。

コー判事はその後の土曜日の提出書類で、裁判所は準備が整い次第、分割して陪審員への仮指示を提出し、当事者に可能な限り事前通知を行うと述べた。そのため、アップルとサムスンは、提案書類の最初の「レッドライン」版の一部を提出し、有利な立場を築くための駆け引きを開始した。

コー判事とスタッフは、日曜日に暫定的な最終陪審指示書一式を提出する責任を負う。この指示書は、当初の争点となった指示書に関して「当事者が提起したすべての異議に対する裁判所の判決を反映する」ものとなる。コー判事は、この状況に「失望した」と述べ、今週初めにアップルとサムスンの主任弁護士に会合を開き、一連の争点を解決するよう命じた。

争点の一つは、陪審員がAppleの特許を侵害しているとされるSamsung製品の参考資料として用いるチャートである。Appleは、自社の1ページのチャートは、Androidのバージョン番号など不要な情報を含むSamsungの6ページに及ぶチャートよりも分かりやすいと主張している。一方、Samsungは、Appleのチャートが「被告製品を正確に表している」と主張している。

Appleが提案した陪審員への指示表。| 出典: Apple対Samsungの裁判資料

サムスンチャート
サムスンが提案した陪審員指示表の1ページ目。| 出典: Apple対サムスン裁判資料

コー判事の命令には、争点となっている陪審指示に対する異議申し立て手続きの見直しが盛り込まれている点が記されている。両当事者は引き続き「月曜日の午前8時までに、優先度の高い8つの異議申し立てを16ページ以内で提出する」義務を負っているが、それ以上の異議申し立ては認められていない。アップルとサムスンの弁護士は、月曜日の審理を待つ必要があり、そこではチャートやその他の争点について議論される予定だ。

当事者らはまた、評決書案(1、2)も提出し、火曜日に審議が始まった場合に陪審員が判決を下す際に記入する可能性のある内容を垣間見せた。