東芝のNANDフラッシュメモリ事業の入札者としてアップル、アマゾン、グーグルが特定される

東芝のNANDフラッシュメモリ事業の入札者としてアップル、アマゾン、グーグルが特定される

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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報道によると、東芝は米国の原子力部門ウェスティングハウスの損失を補填するため90億ドルの調達を目指しており、現在市場に出ている東芝のNANDフラッシュメモリ事業の入札者のリストに、アップル、アマゾン、グーグルの3つのテクノロジー企業が加わったという。

ロイター通信が引用した読売新聞によると、新規参入企業の入札価格は不明である。しかし、金曜日には、半導体メーカーのブロードコムとプライベートエクイティファームのシルバーレイク・パートナーズの2社が共同で約180億ドルで入札したと報じられた。

その他の入札者には、様々な金融投資家に加え、メモリメーカーのマイクロン、SKハイニックス、ウエスタンデジタルが含まれるとみられる。ウエスタンデジタルは既に日本で東芝と共同で半導体工場を運営している。マイクロンとSKハイニックスは共にアップルを顧客としている。

Appleの他のパートナーであるFoxconnとTSMCも以前、買収候補として噂されていたが、日本の国家安全保障上の懸念から、候補から外れる可能性があった。東芝は実際には米国企業に傾いていると考えられている。これは安全保障上の理由だけでなく、米国政府との交渉を容易にするためでもある。

Appleが入札に勝てば、同社はMac、iPhone、iPad、その他のデバイス向けのメモリ供給を独占することになり、生産上のボトルネックが解消される可能性が高い。

しかし同時に、東芝の旧顧客との関係を断ち切るか、グローバルなメモリ事業に参入するかの選択を迫られるだろう。後者は可能性が低い。メモリ供給はAppleの専門分野ではなく、競合する電子機器メーカーにもチップを販売する必要があるからだ。Appleは通常、ハードウェアを可能な限り限定的に扱う。名目上はプラットフォーム非依存とされているBeatsオーディオ製品の一部でさえ、充電はmicroUSBではなくLightningで行われるようになっている。