iPhone 5cの売上が予想を下回り、中国移動との再交渉の引き金となる可能性

iPhone 5cの売上が予想を下回り、中国移動との再交渉の引き金となる可能性

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KGIのアナリスト、ミンチー・クオ氏は、アップルの廉価版iPhone 5cの売上が、期待されている中国移動との契約を遅らせている可能性があると述べているが、交渉は終結に近づいている可能性が高い。

AppleInsiderが入手した調査ノートによると、Kuo氏は、噂の多かったChina Mobileとの提携により、2014年のiPhone出荷台数は1,500万台から2,000万台に達し、翌年には2,000万台から3,000万台に増加すると予測している。ただし、実際の出荷台数はAppleの中低価格帯製品における戦略次第だと同氏は指摘している。

「iPhone 5Cの販売不振が、AppleとChina Mobileの提携再交渉のきっかけになる可能性があると考えています」とKuo氏は記している。「しかし、この提携は終了に近づいている兆候が見られます。最近の市場では、この提携により2014年第1四半期のiPhone出荷台数が4,500万台から5,000万台に増加するとの憶測が出ていますが、これは楽観的すぎると考えています。」

そのため、クオ氏は第1四半期の世界販売台数予測を3,800万台に据え置いた。

アナリストの最新調査によると、中国移動独自の4Gネットワ​​ークインフラに対応するiPhone 5cのTD-LTE版の需要は、ここ数週間で「劇的に」減少している。クオ氏によると、加入者は現在、より高価なiPhone 5sに注目しているという。

需要の変動により、Kuo氏は、TD-LTE対応iPhone 5cの出荷台数を2013年第4四半期で100万台から150万台、2014年第1四半期では100万台以下になると予測している。これは明らかにAppleの当初の生産計画を大きく下回っており、世界最大の無線通信事業者との再交渉が必要になる可能性がある。

多くの人が既定路線と見なしているAppleとChina Mobileの提携を阻んでいるのは、この仲介業者の存在かもしれない。China Mobile側はiPhoneをめぐってAppleと協議中であることを認めたものの、近いうちに最終合意に至ったという噂を繰り返し否定している。