ロジャー・フィンガス
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Appleは、Facebookのプライバシー慣行を公然と批判してきたサンディ・パラキラス氏を、プライバシーチームのプロダクトマネージャーとして採用したと報じられている。
フィナンシャル・タイムズの情報筋によると、彼の仕事はアップル全体のチームと連携し、新製品がプライバシーを守り、データ収集を最小限に抑えることだ。関係者はアップルが彼を具体的に採用した理由については説明していない。
パラキラス氏は2012年10月までFacebookでプライバシーとポリシーの遵守状況を監視する立場にあり、後に同社のデータ共有ポリシーに関する懸念を幹部が軽視したと感じたと述べています。その後、こうした懸念はFacebookだけでなく、プライバシー保護策が回避された可能性のあるAppleなどの企業にも跳ね返ってきました。
その後、彼はUberに移りましたが、4年弱後に、テクノロジー企業に対する政府の規制強化を推進するCenter for Humane Technologyの最高戦略責任者に就任しました。この役職がAppleの注目を集めたのかもしれません。
しかし2018年、ケンブリッジ・アナリティカ事件の余波を英国議会が調査する中で、彼は重要な証拠源でもありました。アナリティカとケンブリッジ大学の研究者アレクサンドル・コーガンは、クイズアプリを使ってFacebookユーザーとそのつながりのある友人のデータを収集しました。後者は本人の同意なしに収集され、アナリティカは約7100万人のアメリカ人と、それより少数の海外在住者の有権者プロフィールを作成できました。このデータ収集は2015年に発覚しましたが、Facebookが公表したのは2018年3月になってからでした。これは米国と英国両政府の厳しい監視の対象となりました。
アナリティカの顧客(現在ではほとんどが倒産)には、ドナルド・トランプ氏とテッド・クルーズ氏の大統領選キャンペーンや、2018年のメキシコ総選挙での制度的革命党などが含まれていた。
パラキラス氏は、フェイスブック、ツイッター、グーグルなどの企業が「人種差別的な扇動家とその独裁者の仲間」による「民主主義の悪用」から利益を得ていると非難している。
Appleはプライバシー重視の姿勢でよく知られていますが、時に足かせをはめられることもあります。同社のAIアシスタントであるSiriは、Amazon AlexaやGoogle Assistantが利用できる豊富なデータを活用できず、これらのAIの進化にも役立っています。そのため、Appleはデバイス上でのトラッキングや機械学習といった代替手段では追いつくのに苦労しています。