マルコム・オーウェン
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テキサス州オースティンに建設予定の10億ドル規模のアップル社キャンパスの計画を示すレンダリング画像。
報道によると、サンディエゴの従業員121名のSiriチームが解散され、データオペレーション注釈グループは解雇される代わりに、Appleのオースティンオフィスで同様の役割をオファーされるという。
事情に詳しい関係者によると、サンディエゴのデータオペレーション・アノテーション・グループの従業員は水曜日、職務内容の大幅な変更を告げられたという。同グループは、ユーザーからの音声クエリを分析してSiriの性能向上に取り組んでいる。サンディエゴオフィスは閉鎖される予定だが、Appleはチームの従業員を可能な限り多く雇用し続ける意向だ。
ブルームバーグの報道によると、このチームはテキサス州オースティンの同様のオフィスに所属する従業員と統合され、サンディエゴの従業員121人は移転に応じる意思があれば職を維持できるという。従業員は2月末までに決定し、4月下旬に解雇される。
Appleの広報担当者は移転が予定されていることを確認し、オースティンオフィスは「チームの大半が既に拠点を置いている場所」であると述べた。さらに、「現在雇用されている全員に、オースティンのAppleで引き続き職務を遂行する機会が与えられる」とした。
転居を選択した従業員には、転居費用として7,000ドルの手当が支給されます。解雇を選択した従業員には、4週間分の退職金に加え、勤続年数1年ごとに1週間分の退職金が支給され、さらに6ヶ月間の健康保険が提供されます。
従業員たちは1月末にこの地域にある新しいAppleキャンパスに移転すると事前に伝えられていたため、今回の移転は驚きだったようだ。Appleは、市内での移転に備えて梱包用の箱を配布したようだ。
報道関係者によると、影響を受ける従業員の多くはAppleの移転提案を受け入れないだろうとのことだ。さらに、同じ従業員がApple社内の他の職種に応募することはできるものの、チームメンバーの多くは横滑り転職に必要なエンジニアリングのバックグラウンドを持っていないという懸念もある。
最大121人の従業員を失う可能性はAppleにとって大きな痛手だが、2023年を通して大手IT企業で発生した大量解雇とは程遠い。Meta、Amazonなどが数万人規模の雇用削減を実施した一方で、AppleはCOVID-19パンデミック中に従業員を過剰に雇用しなかったこともあり、その流れに巻き込まれることはなかった。