アップルのシラー氏がアップル対サムスンの再審で証言、iPhoneは「会社の命運を賭けた」製品だったと主張

アップルのシラー氏がアップル対サムスンの再審で証言、iPhoneは「会社の命運を賭けた」製品だったと主張

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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Appleのワールドワイドマーケティング担当SVP、フィル・シラーが第1世代iPad miniを公開。

カリフォルニア州サンノゼでアップル対サムスンの裁判が続く中、アップルのワールドワイドマーケティング担当上級副社長フィル・シラー氏が木曜日に証言し、iPhoneのような新製品の開発と市場投入に伴うリスクについて説明した。

さまざまな出版物からの複数の法廷報告によると、木曜日のアップル対サムスンの審理は非常に無味乾燥で、昨年の画期的な陪審裁判ですでに明らかにされていた以外の情報はほとんど明らかにならなかった。

AppleとSamsungは、約4億ドルの損害賠償金をめぐって争っている。米国地方裁判所のルーシー・コー判事は、陪審員の賠償額の算定に誤りがあったとして3月に辞任した。今回の裁判はこの損害賠償金に関するもので、Appleは約3億8000万ドルを求めている一方、Samsungは正当な金額は5200万ドルに近いと主張している。

シラー氏の証言に関しては、CNETは、同 Apple 幹部が木曜日のセッションの終わり近くに証言台に立ったが、自己紹介と iPhone の重要性について簡単に説明する時間はわずか数分だったと報じている。

「大きなリスクがありました」とシラー氏は初代iPhoneについて語った。「社内では『会社の命運を賭けた』製品だという意見がありました。iPodで再び業績が好調になり始めていたのに、今度は人材だけでなく資金も含めたあらゆるリソースをこの製品の開発に投入することになったのです」

同氏はさらに、現在ではアップルの「ほぼ全員」が何らかの形でiPhoneプロジェクトに携わっていると述べた。

アップルは、2012年の陪審裁判と同様に、サムスンが自社のスマートフォンおよびタブレット製品群において特定の実用特許および意匠特許を侵害したと主張している。今回の再審において、アップルはサムスン製デバイス13機種に対して5件の特許を主張している。アップルにどの程度の損害賠償を支払うべきかは、陪審員の判断に委ねられることになる。

この裁判は明日も続き、審議を経て来週まで続く予定だ。