AppleInsiderスタッフ
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アップルの小売・人事担当上級副社長ディアドラ・オブライエン氏は先週、従業員向けの社内ビデオで、賃金の平等と職場の問題について語った。この2つの問題は、同社従業員の間で高まる不満の原因となっている。
オブライエン氏は従業員に対し、「少数の」従業員が賃金平等について懸念を表明していることは承知しているものの、アップルは性別や人種を問わず平等を実現していると主張したと、The Vergeの記者ゾーイ・シファー氏が金曜日にTwitterで声明の詳細を共有した。シファー氏はさらに、この問題に対するアップルのアプローチは「最高クラス」だと付け加えた。
8月初旬、Appleは従業員が実施する3つの個別のアンケートを中止することで、賃金平等に関する社内議論を封じ込めました。同社は、アンケートに個人を特定できる情報が含まれていたことと、アンケートをホストするために使用されていたシステムの所有権を理由に、アンケートの中止を正当化しました。
従業員らは先週、賃金平等に関する話し合いを促進するために社内Slackチャンネルを開設しようとしたが、この取り組みもAppleに阻止された。
オブライエン氏の声明に関する追加詳細は、月曜日に MacRumorsによって報道された。
同誌によると、オブライエン氏は「まず、アップルでの給与について懸念がある場合は、上司か人事担当のビジネスパートナーに相談してください」と述べた。「次に、職場環境について懸念を報告したい場合は、ぜひ私たちに相談してください。私たちは、すべての人を尊厳と敬意を持って扱う方法で徹底的に調査するための秘密厳守のプロセスを備えていることをご理解ください」
オブライエン氏はAppleTooを名指しこそしなかったものの、職場における不正行為を摘発しようとする同社の取り組みを糾弾する発言だったようだ。オブライエン氏の演説の根底には、同社に対する組織化に反対する姿勢が見て取れる。
ここ数週間、アシュリー・ジョヴィクやシェール・スカーレットといった従業員たちは、職場で隠蔽されてきた問題に光を当てようと試みてきました。ジョヴィクとスカーレットの両名は、米国労働関係委員会(National Labor Relations Board)に苦情を申し立てました。
従業員の苦情へのAppleの不適切な対応を暴露しようとする動きは、スカーレット氏を含む現従業員と元従業員のグループが組織したプロジェクト「AppleToo」へと発展しました。AppleTooは、職場におけるハラスメント、性差別、人種差別、不平等、その他の深刻な疑惑を示す数百件の事例を収集し、公開し始めています。