ケイティ・マーサル
· 1分で読めます
米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、アップルのiOSソフトウェア担当シニアバイスプレジデントであるフォーストール氏は先週金曜日にこの取引を行った。フォーチュン誌が報じたように、この株式は2008年にフォーストール氏に付与された留任ボーナスの残余分で、12万株相当だった。
フォーストール氏が保有するAAPL株の大部分を売却した後も、保有株数はわずか2,988株にとどまっている。金曜日の終値時点で、その価値は合計180万ドルだった。
フォーストール氏が同社に留まる場合、2014年に権利確定する制限付き株式ユニット10万個と、2013年と2016年に権利確定する制限付き株式ユニット15万個から利益を得ることになる。
フォーストール氏は、2008年に受け取った制限付き株式の権利確定日である3月、報酬にかかる税金の支払いに必要な株式を返還した。同時に、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)、ピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)、そしてマーケティング責任者のフィル・シラー氏は数十万株を売却し、税引き後総額約1億5000万ドルの利益を得た。
フォーストール氏は自身の株式ボーナスに加え、アップルのiOSソフトウェア部門を率いて年間70万ドルの給与を得ている。
フォーストール氏は1月、「Inside Apple」の著者アダム・ラシンスキー氏によって、アップルの「次期CEO」として紹介された。同書は、フォーストール氏が故アップル共同創業者スティーブ・ジョブズ氏に最も似ていると主張しており、最終的にはジョブズ氏の後継者として最も有力な候補者だとしている。
スティーブ・ジョブズ、WWDCでスコット・フォーストールからステージに登場 | 出典: ibtimes.com
昨年10月、BusinessWeek誌もフォーストールのプロフィールを掲載し、「気が狂いそうなほど政治的な」ミニ・スティーブ・ジョブズと呼んだ。記事では、フォーストールは自分が何を望んでいるのか、そしてそれをどのように実現するのかを見極める能力に長けている一方で、一緒に仕事をするのが難しい一面もあり、長年にわたりアップルの幹部数名の辞任を招いたとされている。
フォーストール氏が実際に一緒に仕事するのが難しい人物であるかどうかはさておき、同氏はアップルの iPhone および iPad 事業において欠かせない存在であり、同社の売り上げと株価を新たな高みへと押し上げた。