HPはAppleに接近し、現在は法人向け販売促進のためGoogleと「エンタープライズSiri」について交渉中

HPはAppleに接近し、現在は法人向け販売促進のためGoogleと「エンタープライズSiri」について交渉中

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長年の業績低迷からの回復を目指すシリコンバレーの老舗企業ヒューレット・パッカードは、ここ数カ月、比較的新しいアップルやグーグルと協議し、同社の法人顧客が音声を使って文書やデータの山を検索できる新しいタイプの「エンタープライズSiri」システムを開発すると報じられている。

Googleとの交渉が着実に進んでいる一方で、AppleはHPの最大のライバルであるIBMとの画期的な企業向け契約締結を受け、「より広範なパートナーシップ」を含む協議を打ち切ったと報じられている。この交渉については、The Informationのアミール・エフラティ氏とジェシカ・レッシン氏が報じている。

Googleは、自社の音声検索システム「Google Now」のリーチ拡大を目指している。Google Nowはサードパーティ製システムとの連携が不十分なため、企業顧客への提案において不確実な状況に直面している。この点については、HPが支援できる可能性がある。

一方、HPもAndroidベースの企業向け携帯電話の開発でGoogleの協力を求めている。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くHPは、企業向け「Nexus」端末と、軍事仕様の新型暗号化ハードウェアを提案したと伝えられているが、Android担当の元責任者アンディ・ルービン氏に拒否されたという。

HPはAppleやGoogleとの契約がまだ締結されていないため、長年のパートナーであるMicrosoftに新しい音声検索製品の開発支援を依頼したとみられています。両社は、Siriにも搭載されているNuanceの音声認識技術と、HP傘下のVerticaおよびAutonomyのデータウェアハウスおよび管理ソリューションの統合を検討するとみられます。

HPとAppleは長い歴史を共有しています。故Apple CEOスティーブ・ジョブズは10代の頃、伝説的なHP共同創業者であるビル・ヒューレットから夏季インターンシップの機会を得ました。Appleの新しい「宇宙船」本社は、かつてHPの本社キャンパスがあった場所に建設されます。