ケビン・ボスティック
· 1分で読めます
UBSの新しいレポートによると、先週の新型iPhone 5c発表を受けてAppleの株価を引き下げたさまざまな投資アナリストは、少々性急だったかもしれないとのこと。同社が疑わしきは罰せずという判断を得た可能性があるという。
先週発表されたポリカーボネート製背面のiPhone 5cは、多くのアナリストがAppleが補助金なしでより低価格で販売すると予想していたが、最終的な価格が公式発表されると失望した。UBSの月曜日のレポートによると、多くのアナリストがAppleの決定を批判したが、プレミアムモデルへの転換は最終的にはAppleに有利に働く可能性があるという。
「アップルは、居眠り運転をしているという見方よりも、もっと評価されるべきだろう」と、UBSのレポートには記されている。UBSはAAPLの12ヶ月格付けを中立に据え置いている。「成功している企業は歴史的に見て、常に低価格よりも高品質を選んできた。その典型がアップルだ」
UBSは実際、iPhone 5cの発表後にAAPL格付けを中立に引き下げた企業の一つだった。
UBSは自社の格下げを3つの要因に帰している。第一に、同社は「Appleが破壊される可能性を懸念している」。第二に、「投資家がAppleの破壊を懸念していることを懸念している」。そして最後に、たとえ正しいとしても、Appleの戦略が実現するまでにはしばらく時間がかかるかもしれないという懸念だ。
新たなレポートは、Apple経営陣がiPhone 5cで、一部が予想していたはるかに低価格帯の市場ではなく、成長著しい世界の中流階級をターゲットにしている可能性が高いと指摘している。アナリストたちは、400ドルという価格設定であれば、最も急成長しているスマートフォン消費者層のかなりの部分をAppleが取り込むことができると予想していた。しかし、Appleは5cを549ドルという価格で発表した。これは、一部投資家の期待を3分の1以上上回る価格だ。
UBSはAAPLの12ヶ月目標株価を520ドルに設定し、同株は依然として「200日移動平均線上にあり、50日移動平均線がちょうど200日移動平均線を上回った(強気のゴールデンクロス)」と指摘している。同社は2014年度の株価収益率を11.5倍、つまり1株当たり45.46ドルと予想している。