マイキー・キャンベル
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最新のiOS 15ベータ版で発見されたコードにより、Appleがユーザーの顔写真を使って本人確認を行う、近々登場するデジタルIDカード機能のセキュリティシステムを開発中であることが明らかになった。
AppleはiOS 15でWalletアプリのユーティリティを拡張し、政府発行のIDをサポートする予定で、ユーザーは運転免許証などのデジタル版の認証情報をiPhoneで持ち運べるようになる。
本日リリースされた最新のiOS 15ベータ版のコードによれば、ウォレットにIDを追加しようとするユーザーは、本人確認のため顔画像を撮影するオンボーディングプロセスを案内される、と9to5Macは報じている。
手順はFace IDの設定と似ており、前面カメラで顔を撮影する際に、アニメーションが表示され、ユーザーに頭を回すなどの動作を促す。複数の角度から顔を撮影するFace IDとは異なり、IDカード認証では、ユーザーに横を向いたり、目を閉じたり、眉を上げたり、口を開けたり、笑顔を見せたりすることが求められると、同レポートは述べている。
システムが撮影した画像とデジタルカードデータをどのように照合するかは不明ですが、iOS 15のコードからは、Walletがデバイス内処理を用いて認証フェーズを実行することが示唆されています。この技術では顔認識が重要な役割を果たしているようです。
このセキュリティ対策により、個人情報の盗難に関する懸念がいくらか軽減されるはずです。
Appleは6月のWWDC 2021でIDカードのサポートを発表しました。この機能はまず米国で展開され、氏名、生年月日、写真、Real IDステータスを含むIDをiPhone内の安全かつ暗号化された場所に保存し、後で呼び出すことができます。アクセスはFace IDまたはパスワードで保護されます。
米国では、将来的にWalletと互換性を持つ可能性のあるデジタルIDを導入している州はごくわずかです。他の州でもこの技術を試験的に導入していますが、今秋のiOS 15リリースまでにこれらのシステムが準備されているかどうかは不明です。Appleは6月、空港でのこの機能の利用を促進するため、米国運輸保安局(TSA)と協力すると発表しました。
iPhoneとApple Watchで財布や鍵の代わりになるという目標の下、Walletアプリはスマートホーム、ホテルの部屋、職場のバッジなどで使える新しいデジタルキー機能も搭載します。また、watchOS 8を搭載した最新のApple Watchモデルでは、CarKeyのサポートにより車の施錠、解錠、エンジン始動が可能になります。