ウィリアム・ギャラガー
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中国への過度な依存からの脱却計画はCOVID-19の影響を受けている
新型コロナウイルスの影響で各国政府が国境管理を強化しているため、アップルやグーグルなどの企業は中国から製造拠点を移転する計画を延期、もしくは縮小せざるを得なくなっている。
米中貿易摩擦の影響や、単一供給元への過度な依存を避けるため、Appleをはじめとする企業は中国からの調達を着実に削減してきた。しかしながら、各国政府がウイルスの新たな変異株の封じ込めに努める中、新たな新型コロナウイルス感染症の発生が国際貿易に影響を及ぼしている。
日経アジアによると、国境管理の厳格化と断続的な渡航制限が、アップル、グーグル、アマゾン、部品サプライヤーの計画に影響を及ぼしている。
報道によると、AppleがベトナムでAirPodsとAirPods Proを大量生産する計画は特に影響を受けている。今のところは中国での生産が継続されるが、匿名の情報筋によると、Appleは将来的にAirPods生産の20%をベトナムに移転することを目指しているという。
「(ベトナムの)エンジニアリング労働力は依然として十分とは言えません」と、アップルとグーグルの計画に詳しいサプライチェーン幹部は日経アジアに語った。「あらゆる渡航制限がある中で、ベトナムで製造できるのは、他国で既に大量生産されている製品のみであり、今後発売される製品をベトナムでゼロから生産することはできないのです。」
「ここ数ヶ月、(国境管理は)厳格化されています」と、別のアマゾンのサプライヤーマネージャーは述べた。「ベトナム北部におけるアマゾン向け生産プロジェクトのサポートに、中国のエンジニアを派遣することは容易ではありませんでした。そのため、当社はワクチン接種を完了した台湾のエンジニアを中国から呼び寄せています。」
報道によると、ベトナム政府も工場に対し、労働者に宿泊施設や移動手段を提供しない限り、生産停止を命じた。日経アジアによると、フォックスコンやラックスシェアを含むアップルのサプライヤーは、新型コロナウイルス対策のため一時的に生産を停止したという。
同誌の同じ情報筋によると、AppleはMacBook ProとiPadの生産の一部をベトナムに持ち込む計画も保留しているという。