ケイティ・マーサル
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マイクロソフトにおける大きな変化の最初の兆候は先週、ZDNetのメアリー・ジョー・フォーリー氏が、エンターテインメント&デバイス部門の最高エクスペリエンス責任者兼最高技術責任者であるJ・アラード氏が同社を退社すると報じたことで明らかになった。アラード氏の不満は、彼が率いていた秘密プロジェクトであるデュアルスクリーンタブレット「Courier」がマイクロソフトによって中止されたことに起因していると考えられている。
今週、ウォール・ストリート・ジャーナルは、クーリエの廃刊に伴い、アラード氏がマイクロソフトを退任する見通しだと報じた。しかし、この変化はアラード氏だけにとどまらない。記者のニック・ウィングフィールド氏によると、2010年第1四半期に16億7000万ドルの売上高を上げたエンターテインメント&デバイス部門は、ワシントン州レドモンドに本社を置くソフトウェア大手マイクロソフトによる「刷新」を受ける見込みだという。報道によると、この変化は「消費者向けデバイス市場におけるアップル社とグーグル社との競争激化を受けて」もたらされるという。
今後の「大規模な組織変更」は、今秋発売予定のマルチタッチ対応モバイルOS「Windows Phone 7」を担当するWindows Phoneチームに影響を与える。AppleのiPhoneやGoogleのAndroidモバイルOS搭載デバイスの売上が伸びるにつれ、スマートフォン事業におけるMicrosoftの存在感はますます小さくなっている。
「マイクロソフトにとって、携帯電話事業での苦境は特に深刻な問題だ」とウィングフィールド氏は記した。「スマートフォンと呼ばれる高性能な携帯電話市場では早くから参入していたものの、近年、携帯電話向けOS「Windows Mobile」で大きな失敗を犯している。」
マイクロソフトのエンターテインメント&デバイス部門は、ポータブルメディアプレーヤー「Zune」シリーズも担当しており、直近では昨年9月にタッチスクリーン版「Zune HD」がリリースされました。最新のZuneは概ね好評を得ましたが、専用メディアプレーヤー市場がiPhoneなどの多機能デバイスに食い込まれているにもかかわらず、驚異的な売上成長を遂げているAppleのiPod touchに対抗するには至りませんでした。