中国国営映画スタジオ、App Storeダウンロード問題でアップルを50万ドルで提訴

中国国営映画スタジオ、App Storeダウンロード問題でアップルを50万ドルで提訴

ケビン・ボスティックのプロフィール写真ケビン・ボスティック

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国営映画制作会社がiPhoneメーカーに対し50万ドル強の損害賠償を求めて訴訟を起こしたとのニュースが流れ、金曜日にAppleと中国政府間の緊張が高まった模様だ。

上海アニメーションは、上に掲載されている『西遊記』などの映画が不正にダウンロードされたとしてアップルを訴えている。

『西遊記』などの人気アニメ映画を制作した上海アニメーション映画製作所は、AppleがApp Storeで無許可のダウンロードサービスを提供したとして、自社の知的財産権を侵害していると主張している。サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は、ハリウッド・レポーター紙経由で、この訴訟が北京市第二中級人民法院に提起され、同裁判所が受理したと報じている。

この訴訟では、アップルとその中国子会社であるアップル電子製品商務(北京)が被告として名指しされ、カラバッシュ・ブラザーズ黒猫探偵など上海アニメーションの110以上の作品を侵害したと主張している。

上海アニメーションの幹部はこの事件について多くを語っていない。

「この件については口を閉ざしておきたい。我々の見方では、これは(自社製品に対する)賠償を求める訴訟に過ぎないからだ」と、ある幹部はサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙に語った。「アップルは巨大な多国籍企業であり、中国における実務慣行をめぐる論争に囲まれているため、今は非常にデリケートな時期だ」

この新たな訴訟は、中国政府がAppleの保証規定をめぐって同社への圧力を強め始めた直後に発生した。木曜日には、中国国家工商行政管理総局がAppleのアフターサービスに関して当局に措置を取るよう勧告したとの報道が出た。

この勧告には、Appleの具体的な過ちの内容や、状況の改善方法については何も記載されていなかった。しかし、これは政府関係者によるAppleのイメージに対する組織的な攻撃が1週間以上続いたと報じられている中で出されたものだった。

今週初め、Appleは中国の裁判所に初めて出廷し、今度は特許訴訟の被告となった。別の中国企業が、Appleのデジタルアシスタント「Siri」が、2006年から保有している特許を侵害していると主張している。