サム・オリバー
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テレグラフ紙によると、2009年、ゴードン・ブラウン元英国首相はジョブズ氏へのナイト爵位授与案を阻止した。アップルの共同創業者であるジョブズ氏が労働党の大会での講演依頼を断ったためだ。ジョブズ氏はテクノロジーへの貢献が認められナイト爵位を授与される予定だったとされている。
計画はかなり進んでおり、アップルもその提案を把握し、最終承認段階にまで至っていたようだ。しかし、ジョブズ氏の不在にブラウン氏をはじめとする幹部が冷淡に感じたため、ジョブズ氏はその栄誉を得られなかったようだ。
「元下院議員はダウニング街から、この決定はジョブズ氏を労働党の年次総会に招こうとした試みが失敗したことと関連していると伝えられた」と報告書は述べている。「ジョブズ氏はビジネスとテクノロジー界のスーパースターだったため、このような出席はブラウン氏にとって大きな成果と見なされたはずだ」
アップルのライバル企業であるマイクロソフトの元CEO、ビル・ゲイツ氏は、2005年にエリザベス2世女王から大英帝国勲章名誉ナイト・コマンダーを授与された。ゲイツ氏はイギリス連邦王国の市民ではないため、「サー」の称号は授与されない。ジョブズ氏も同様に、「サー」の称号を得る資格はなかった。
ジョブズはナイトの称号こそ授与されていないものの、数々の栄誉と称号を授かっている。近年だけでも、フォーチュン誌とマーケットウォッチ誌の両方から「10年間のCEO」に選ばれた。また、ファイナンシャル・タイムズ紙の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にも選出され、iPad発表時のプレゼンテーションは「近代ビジネス史における最も驚くべき復活劇」の締めくくりと評された。